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    Sophy's philosophy

    Sophy's philosophy
    ソフィーズフィロソフィ

    calling

    日本とイタリアの時差は、8時間。

    イタリアに戻ってから、毎日3回くらい母にLINEでんわをするようになった。

    朝起きてソフィを学校に連れていくまでの間、この時間は日本だとおやつの時間。ちょうどおいっこちゃんたちも家に帰ってくる時間なので、画面越しにソフィもはしゃいで楽しそう。

    次は、日本の夕飯の時間に。母がひとりでご飯を食べるのが寂しいかなと思って、わたしは画面越しに洗濯物を畳んだり、キッチンで何か作りながら、とりあえず繋いで、なんでもない話をする。

    あとは、できたら寝る前に戸締り確認と、おやすみを。

    イタリア人はマンマに一日3回電話をする、という話をむかし聞いて、どんだけマンマ好きイタリア人〜!って正直思ったけど、今の自分はイタリア人並みに母が好きだと言える。

    父が健在の頃に、どうして毎日電話しなかったのかと、いまとなっては後悔もある。だから母にはできることを、自分がしたいことを、まっすぐに届けたいと思う。

    10年くらい前にロンドンに住んでいた頃、実家にはほとんど連絡をしていなかった。あるとき、親戚のおばちゃんから、母がすごく痩せてしまった…という話を聴いて、慌てた自分がいた。それから、毎日会社に行く前に母に電話をしていたのを思い出した。なんでもない話をして、3年くらいかかって、母は元気を取り戻してくれた。母と一緒に住んでいた家族は誰も認めようとはしてくれなかったけど、あの頃の母はうつ病だったのだと思う。

    いっしょに住んでいないから外野ではある。だから、いっしょに住んでいる人の苦悩を知る由もない。そんな自分は、遠くから何ができる、何がしたい。っていうのをずっと考えている。

    ソフィが描いてくれた絵。パパとママ。パパの特徴がよく捉えられている。青いシャツについてるのは猫ではなく、ワニ。いつもラコステを着ているのをよく見てるんだね〜

    まわりに貼ってある髪が爆発してる絵は、ソフィが3歳くらいのときに描いていたもの。だいぶディテイルに着目できるようになってきた。

    書き手

    sophy

    sophy

    イタリア・ベルガモ/45歳

    ©30YEARS ARCADE