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    Sophy's philosophy

    Sophy's philosophy
    ソフィーズフィロソフィ

    do multiplication -kuku-

    タベッリーネ。イタリア語で、掛け算の表のことだそうだ。

    ソフィはいま2年生、掛け算を覚え始めている。その覚え方が興味深かったので、残しておこうと思う。

    日本だと、九九を覚えたらこっちのもん、ってくらい、『九九』ってすごい発明だと思う。去年くらいから、わたしがブツブツ九九をつぶやくことでソフィにも覚えさせていたんだけど、4の段くらいで止まってしまった。音だけを耳で覚えて、わたしが「さんし」というと「じゅうに」と言えるようになってきた。だが、問題は、それが何を意味しているかを教えていなかった、ということだったというのに、最近になって気がついた…

    さんしじゅうに、が、3×4=12 に結びつかないみたいだ。

    いまソフィがイタリアの小学校で習っている掛け算は、3×0=0 から始まって、3×4=12 を通って、3×10=20 までを、通して覚える。そのまま、口に出して言うのだ。

    ノートには、縦と横の線を描いて、クロスしているポイントを数えさせながら理解させようとしている様子が見えてくる。(すぐに言えないからもどかしくて床に転がるソフィ↓)

    どこかで、国によって掛け算(特に筆算)のしかたが違うというのを聞いた。インドかどこかでは、このように線を引いてクロスを数えるようなデモンストレーションを見たことがある。ほんとかはわからないけど。

    それにしても、九九で呪文のように覚えるワザを考え出した日本人って才能ある。日本の初等教育のレベルは世界でも高いと耳にしたが、それは九九のおかげなんじゃないかとも思えてくる。

    わたしとしては、なんとしても九九の有難さを伝えたいのだけど、いまのソフィにはイタリア語と日本語が混乱してわからなくなるようなので、余分なアイデアはそっとしまっておこうか。九九はまたぶつぶつつぶやきながら、興味を持ってくれるのを待とうかな。

    書き手

    sophy

    sophy

    イタリア・ベルガモ/45歳

    ©30YEARS ARCADE