mammography
イタリアの病院は、あんまり暗い感じがしな...
Sophy's philosophy
ソフィーズフィロソフィ
2025年6月1日
ソフィが毎週土曜日に通ってる、カトリック教会のアクティビティ。小学2年生から中学3年生までみんな一緒に何かしらに取り組むコミュニティ活動だ。日本でいう子ども会みたいな感じかも。
ここでは神父さんだけじゃなくて、ボランティアの人たちがアクティビティを考えて、子どもたちの学びを支えてくれている。
ボランティアのひとりであるカティアが、日本からある人を招待したということで連れてきてくれた。
大妻女子大で児童学を教えている金田卓也先生。
30年前から、キッズゲルニカという活動を始めて、いまも世界中を回って子どもたちに講演をしたり、ゲルニカと同じサイズの布にこどもたちの絵を描くことをファシリティトしているそうだ。
ゲルニカは戦争だから、白黒。
でも、私たちの絵はカラフル。
これまでに世界で500ヶ所の土地の子どもたちに、このキャンバスに絵を描いてもらったという。
What’s peace for you?
そう問いかけ、子どもたちの言葉を聞く。
イタリアには移民の子もたくさん居るので、今回の講演(地元の中学3年生を対象)で話をしてくれた子のなかには、アラブ系やウクライナから避難してきた子もいた。
「平和って何?」
「自分にとっての平和とは」
そもそもの「平和ではない状態」の経験値が無いと、自分の言葉を探そうとする前に、誰かに言われた正しい回答を探すのかもしれない。そして、戦禍から逃れてきた子たちの言葉は、もっと生々しい。
戦争のない世界、安心できる場所、争いをしない、ハーモニー、、
子ども達からはいろんなキーワードが出てきて、そのどれもに金田先生は深く頷く様に聞き入っていた。
「子どもたちは戦争を始めない。では、なぜ大人たちは戦争を始めるのか?」
どこかに答えが転がっているのではない問い。だからこそ、考え続ける。
いつか戦争が世界から無くなる日まで、このキッズゲルニカを続けると先生は言った。
こどもたちが What’s peace for us? を問い続け、新たな世界を作っていく未来を側で見ていたい。
イタリア・ベルガモ/45歳