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    Sophy's philosophy

    Sophy's philosophy
    ソフィーズフィロソフィ

    essay

    今週でイタリアの学校は終業となり、来週からは3か月と1週間もの夏休みが始まる。長い長い夏休みだ。わたしたちは、終業とともに日本に一時帰国して2か月近い休暇を過ごす。

    今年度の締めくくりとして、5月はずっとテストのようなものをしていたソフィ。まだ小学校の2年生なので、正式なテストという形ではないものの、小テストみたいな感じ。最近はイタリアでもテストをしない学校も増えてきていると耳にするけど、ソフィの通う学校はクラシカルな様式で学習を進める形だ。

    テストがないと、子どもが将来困るというより、学習進度などが「点数」という形で示されてこないことをどう評価していいのかわからないっていう親側の問題なんだろう。自分がそうやって育ってきたから仕方がない部分もある。なるべく「テストの点」ではない形で、子どもの成長を測ってあげられたらいいのだろうけど、それは大人の解くべき課題だな。

    ソフィが取り組んできた課題の中で、本を1冊読んでエッセイを書く、というのがあった。

    自分が子どもの頃も夏休みとかに読書感想文を書かなくちゃいけなくて、大変に困った記憶がよみがえるんだけど… そもそも、何を書いたらいいのかわからなかった。何でも思ったことを書けばよかったんだろうけど、『思ったこと』が浮かんでこなかったなあ。

    ソフィはノンナ(おばあちゃん)と一緒に1か月くらいかけて本を読み、要点をノートにまとめて物語を理解する練習をしてきた。私はイタリア語に関してはサッパリなので、ここの分野はノンナに完ぺきに担ってもらっている。ありがたい。

    今回はエッセイの形だったけど、数カ月前には口頭インタビュー形式で先生に本の内容を話すというものがあって、今回もそれを想定していたのだった。

    ソフィが家にエッセイを持って帰ってきて、ちゃんと書けていることに驚いた。7歳ってこんなに書けるんだなあって。まだまだ子どもだと思っていたら大間違いだ。知らないうちに、体もこころも、脳みそも成長してる。生まれたばっかりの頃は何もかもをお手伝いしてあげないと生きていけない自分の分身だと思ってたけど、もはや別の人だ。リスペクトして生きていこう。

    書き手

    sophy

    sophy

    イタリア・ベルガモ/45歳

    ©30YEARS ARCADE