echoes of the week
今週の30年を読んで、感想をつらつらと。 比喩ってすごい力を与えると気づいた「異国の地のマリオカート」。最初はなんだろ?...
Sophy's philosophy
ソフィーズフィロソフィ
2025年8月17日
スイスにまた足を伸ばして、イタリア国境から車で1時間半の渓谷まで。
Lavertezzoという小さな町は、Verzascaの清流沿いに佇む。
ここにローマ橋と呼ばれる橋が掛かる。二人すれ違えるくらいの石造りの丸い橋は、手すりとなる部分が腰下ほどの高さしかなくて、高所恐怖症のわたしにはちょいとチャレンジング。PSさんも気に入ってくれそうな構造かしら。
この橋の頂点からの眺めは、それが自然の造形なんだと思うと畏敬の念を覚えるほど。それはそれは滑るようになめらかな曲線が続く。いったい何年かけて水の流れが削り出した景色なんだろうか。プールのように透き通った水は、山から届けられているのでとても冷たい。
ソフィはすぐにお友達を見つけ出して一瞬に飛び込んだり、岩のスムーズな曲線に水をかけて滑り台にして遊んだりしていた。
わたしは大きな岩の作り出す影に身を寄せながら、向田邦子のエッセイを読み切る。
時折り聞こえてくる歓声は、この橋からジャンプする若者たちを讃えるものだ。高さにして7-8メートルくらいあるだろうか。いやもっと高いかも。
12-3歳くらいの華奢な男の子が、低い手すりに足を掛けながらも2度飛び込むのを躊躇したあと、3度目に勇気を振り絞りジャンプしたときには、みんなで拍手と喝采を寄せあった。
周りには駐車場がほとんどなくて、たまたま出ていく車のスペースをゲットできたのはラッキーだった。スイスの整備された路線バスが頻繁に出ているようで、帰りはバスを待つ人の列が細い道に沿ってできていた。
この橋の周りだけでなく、清流沿いにはいくつかの水浴びスポットがあったので、また来年も行きたいと思うくらい癒しエリアだった。
思えば故郷の岐阜にも渓谷があり、清流で遊べる場がある。子どもの頃に、山のなかのなんでもない水場で沢蟹を取ったことを思い出す。いつかまたゆっくり遊びに行きたいと思いを馳せる。
イタリア・ベルガモ/46歳