wrapping up the trip
スーツケースに詰め込んだ。もう何を入れたかよく分からなくなってるけど、毎年のことだ。 23kgマックス詰め込めるけど、意...
Sophy's philosophy
ソフィーズフィロソフィ
2025年9月19日
木曜の夕方は、ソフィの体操。2回目だ。水着みたいな、いわゆる体操選手が着るレオタードの試着と販売をレッスン前にします、みたいな連絡が来たので一緒に見に行った。ソフィはめちゃくちゃ嫌がって、着たくない〜!と言う。なぜかよくわからなくて、みんな発表会では着るんだよ?と言ってみた。先生が「体操にはこれを着るんだよ。着物着たいなら、柔道になっちゃうよ」と、ロジックの通らない発言をしたので、わたしは一瞬、はあっ?って思ったけど返す言葉が見つからずスルーした。まあ、日本人はみんなキモノを着るって思ってるのかも。ステレオタイプの発言だな。柔道は柔道着だし。とか思うのも、わたしが日本人だからだな。イタリア人が毎日パスタとティラミスを食べてると思うのと一緒か。
ソフィによく聞いてみたら、色がイカニモなレオタードで嫌、みんなと同じが嫌、って言う主張らしい。
確かにわたしもあのイカニモなレオタードは着たくない笑。彼女としては、Tシャツにスパッツの普段着でOKなんだと。ほんとにわたしもそう思う。体操界隈での固定概念なのか、快適だからやはりレオタードを着た方が良いのかは、素人のわたしにはわからないんだけど。
次の、みんなと同じが嫌って言う主張は、我が娘ながらに「ほほーう」と思う。自分が子どものころは、どうだったろうか。まわりの集団が同じのを着ているなかで、自分は違うのを着たいって思っただろうか。そんなシチュエーションがなかったような気がするし、そもそも「他のを着る」という選択肢すらなかったような記憶がある。まあ、考えてもみなかった状況というか。
だから、ソフィが「わたしは違うのを着たい」と言ってくれたことを尊重したいと思う。一応、先生にも確認したら、ほかに売っているお店も教えてくれた。そのへんは、自由の範囲を設けてくれるイタリア文化に感謝。
というわけで、ネットで検索してソフィの好きそうな、そしてわたしもこれなら素敵かな、というのを選んで、本人の同意を得た上でポチった。サイズ感がわからないけど、ちょっと大きいかも。お値段的に質感は大丈夫そうだ。
「わたしは違うのを着たい」という主張。イタリアに居て、わたしは明らかに外国人なマイノリティだから、そもそも見た目から違う。ソフィはミックスだけど、オリエンタルも入ってるから、違っているということが前提のわたしたち。だから、彼女の主張を尊重しやすいのかとも考えた。日本にいてまわりも同じようだったら、わたしはそう思えたんだろうか。もし先生が「みんなと揃えてください」と言ってきたとしたら、わたしは娘の希望のために先生を説得するだろうか。それとも、周りに合わせようと娘を説き伏せてしまうのだろうか。そんな思考実験をしてみた。
金曜日は、わたしのアクアジム。SATCキャリー似のさわやか先生に見惚れながら45分のエクササイズと、10分の水泳をしてスッキリ今週を終えられそう。
イタリア・ベルガモ/46歳