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    Sophy's philosophy

    Sophy's philosophy
    ソフィーズフィロソフィ

    when the environment whispers poetry

    日曜日の朝に読む三十年商店。心地よい感覚が生まれてくる。

    のちの野良さんの、舌平目の突きは裏側からするんですね。わたしはお寿司ではエンガワが一番好きで、若い頃にエンガワにはヒラメとカレイがあるってことを知った。カウンターで「エンガワください」と言うたびに大将に「ヒラメのエンガワ」と何度も言い直されたのを思い出した。どこの寿司屋だったかは忘れたけど、高級店に行けるほどの余裕はなかったから、普通の寿司屋。野良さんの舌平目は分厚く立派なエンガワをお持ちでした。

    ルイスの日記がとても詩的でいつもうっとりしなが読んで寝床に入ってる。スペイン語でまず読んで、だいたいこんな意味かな〜と思ってから英語に翻訳して読むと、スペイン語も英語も上達していく気がしている。ほんとに美しくて繊細な感覚。彼がアーティストだからかしらん。それとも、スペイン語だと自然と詩的になる?やはり住んでいる環境?などといろいろ思いを巡らせた。

    風早草子さんの鶏皮串はめちゃくちゃおいしそう。皮を切るのが一番手強いっていうのは、確かにそう。イタリアの鶏肉には皮付きのものが多くて、生で半分に切り分けようとするとなかなかムニュムニュして捉えられない。パリッとするまで焼くと最高ですよね。せせりとぽんじりと皮が好きです。ドクターに、コレステロール的に皮は食べないほうが…と遠回しに言われたときには切ない気持ちになりました。日本では皮だけ売ってるんですね。イタリアでは見たことないので、鶏皮串はスペシャルトリートです。

    かきぬまさんの園長さんと先生たちのエピソードを読んで、わたしもまばたきして涙を乾かしました。「できます」と言い切る力というか、ほんとにそう思っているから伝わる。ピグマリオン効果(Pygmalion Effect)を思い出しました。

    chat gpt の助けを借りて、まとめてみます。

    他者からの期待が本人の能力や成果に影響を与える心理的現象のこと。

    高い期待を受けると、人はその期待に応えようとし、実際に成果が向上する。逆に、期待されていないと、モチベーションや成果が下がる。

    ギリシャ神話の彫刻家ピグマリオンの名が由来で、「信じて期待することで現実を変える」という物語から来ているそう。

    「あなたならできる」と信じて接することで、相手のやる気と成長を引き出す。逆に「どうせ無理だ」と思って接すると、相手の能力を抑え込んでしまう。

    ただし、根拠のない過剰な期待はプレッシャーになり逆効果となるので、相手の現状理解と支援がセットであることが大切。

    先生だけじゃなくて、親こそこの姿勢を持ち続けたいし、広く社会的意味でも考えるとしたら職場での部下や上司に対しても、結局のところは自分が信じているかどうかってことなんだと思う。

    まさかピグマリオン効果について視座を深めることになるとはエンガワを書き始めたときには予想だにしていなかった。だから三十年商店って面白い。

    書き手

    sophy

    sophy

    イタリア・ベルガモ/46歳

    ©30YEARS ARCADE