on letting go of skepticism
20度を超えるとても清々しい朝なので、Soleを連れて図書館までお散歩。予約していたDVDを借りに行くためだ。 私の住ん...

Sophy's philosophy
ソフィーズフィロソフィ
2025年10月31日
ルナが昨夜めちゃくちゃ体調悪そうにするなか突然吠え始めた。そしてお腹辺りから何か飛び出してきたので、まさか脱腸でもしたのかと、めちゃくちゃ焦った。犬の緊急病院は24時間やってる、いますぐ連れてかなくちゃ!とパニクってたら、出てきたのはなんだか透明な袋のよう。なんと、中には仔犬が入ってた。
ルナは本当に妊娠していて出産したのだ、と気付くには1分くらいかかった気がする。胎嚢の中も、生きてるのかまではすぐにはわからなかったから。
それからルナは焦るように胎嚢を舐めて破り、中の仔犬や臍の緒を舐め続けた。犬のお産を予期せず目の前で体験してしまい、わたしはめちゃくちゃ動揺していた。ソフィも、あんまりにもルナが産む前まで辛そうにしてたから「見れない」と言って離れていた。
舐めて舐めて自分ですべてきれいにしたルナと仔犬を見て初めてソフィは喜んだ。そしてすぐに義父母と夫、さらには朝5時に起きたばかりであろう実家の母にも電話してルナの健闘を伝えた。

ルナは約1時間後に、また吠えて2匹目を産んだ。わたしはシャワーを浴びてたから、次は仕事から帰ってきた夫が立ち会った。ソフィの出生時は彼はベトナムにいたので立ち会ってないから、人生で初めての出産立会いだったはずだが、感想はけっこうあっさりしてたな。まあ体験してるって言っても見学だから、わからんよな。
仔犬は2匹ともルナよりちょっと濃いめのチョコレート色。ソレみたいに黒くなるのかは、まだわからない。性別もわからない。
ルナを安静に仔犬たちを安全にするために、父犬のソレを離しておいたが、その理由が全く意味がわからないから夜中はずっと鳴いていた。まだまだ弱々しい鳴き声の仔犬よりソレがルナを呼ぶ鳴き声で、わたしは眠りにつけなかった。ソフィが一緒に寝てくれた。
調べてみると、雄犬は仔犬の安全のためにも1ヶ月くらいは離しておいた方がいいみたい。いままでずっと一緒にいたルナがミヨミヨと鳴くよくわからない存在に横取りされて、ソレもハテナマークがいっぱいだろう。ルナも母犬のホルモンからか、ソレが近寄ると唸って威嚇している。
天井まで囲われてるケージを注文したので、届くまではソレを監視下において別々に過ごさせようと思う。夕方に獣医さんが開くので、電話して診察が必要か、これからどうしたらいいか、予防接種のことを聞いてみる予定。
自分の出産では、陣痛がめちゃくちゃキツいのに子宮口が全然開かずに痛みで吐きながら過ごしたのをふいに思い出して、ルナが特段のアシストもない中でひとりで立派に産み落としたことに尊敬の気持ちしか湧かなかった。そしてオスは、犬でもいきなり父親にはなれないということも理解できた。産むって尋常じゃない営みだ。

イタリア・ベルガモ/46歳