Luna and the lighthearted Sole
柴のルナが元気がなくて部屋の隅っこの暗がりに居たがる。特にオス柴のソレに対してはヒステリックに反応していてなんかおかしい...

Sophy's philosophy
ソフィーズフィロソフィ
2026年3月29日
是枝監督の「万引き家族」を観た。こないだ観た I, Daniel Blake からのオススメ検索で、Shoplifters ‘Kore-Eda’というのが出てきた。図書館で聞いてみたら、DVDが蔵書されていた。ちゃんと日本語オリジナルが残されているのがうれしい。アマプラだとオンデマンドだからか、なぜかイタリア語吹き替えしかない、とか意味不明なバージョンにされてたりする。
2018年6月公開なのでソフィが6ヶ月くらいの時だ。夫は上海で仕事をしていたので、わたしは日本に帰って産んで一歳前まで実家でお世話になった。けれど映画のことを気にする余裕さえ体力さえ残ってなかったのだろうな、当時観たいと思った記憶もなく過ぎ去りこれまで観たことがなかった。リリーフランキーも安藤さくらも好きな俳優さん。樹木希林がもう居ないのも信じられない。ずっと居てくれるおばあちゃんだと思ってた。とぼけた表情にうちの婆ちゃんを思い出す。ソフィの名前が覚えられないのか、ずっと「あの子」って人称代名詞だったなあ。樹木希林も映画のなかでユリのことをそう言ってて笑えた。うちの婆ちゃんも一緒だ。
子どもの作品を観たからか、ふいに「海のはじまり」も途中までしか観れなかったのを思い出した。2年前の夏の一時帰国で喰いつくように観てたんだっけか。第5話から一気に10話まで観た。最終回が12話なんだな、って思った。2000年くらいまでは12話くらいまであった気がするけれど、最近のドラマは10話とかで終わったような薄ら記憶が、そんなことはどうでもいいけど。大竹しのぶの演技はすごい、って他に語彙が浮かばないくらい強い。
社会構造とか社会的な課題をあつかう物語に惹かれる。新聞の記事やポッドキャストで時事問題に触れるのが好きなんだけれど、「時事」と思って読んだり聞いたりする時点で、そこに自らとの距離が生まれ人の体温とかいう温度感は省かれる。一方で映画のように自分の全く知らないような生きかたをしている人びとの日常を2時間くらいのストーリーにしてくれることで、人の息を感じ、感情を揺さぶられる自分に気づく。その時間は、自分にとっては非日常となる。誰かにとってはもしかしたら苦しくて辛い日常なのに。
社会問題を解決したい、とか崇高な意思が自分にあるわけじゃない。でも、知らないよりは知っていたい。自分の毎日がどれほど平和で恵まれたものなのか、それは奇跡とも言える、ってことを意図的に感じたいのかもしれない。そうしないと、ないものねだりが続いてしまう。
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LEGOで遊ぶソフィとソレ。穏やかな時間をありがとう。


イタリア・ベルガモ/46歳