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    昨日ふたり展のあとは子どもを迎えに行き、そのまま歯科検診へ。ほんとにこの数日、この2.3日で子どものイヤイヤ期片足つっこみが本格化したのではないか。“だめなのはわかっているけど、その上でだめなことしてみたらアンタどうするん?”て顔でみないでほしい。まじでまだまだ子ども気分のわたしは狼狽えてしまう。わたしもその挑発的な目線のままだというのに何をおしえたらいいの。自分がちいさかった時に感じていた大人たちへの理不尽な苛立ちがみるみる蘇ってくる。まだこの子はそこまでじゃないんだろうが、わたしもいまだに色んなことがわからないのに。

    イラついたときに物を投げるとかさー散らかしたままの絵本を構わず踏んじゃうとかさーわかってて水こぼすとかさーお片付けが乱暴とかさーおともだちのこと押しちゃうとかさーこの年齢は理屈は理解できないけど伝えることは可能って難易度たかすぎやしません?少し前まではわかってくれていた感じだったのに、次のstepはわかった上で今からダメなことやってみますね?って顔でみてくるのだ。

    こういう時ふたつの理由で身動きがとれなくなる。ひとつめは、そもそも子は親の鏡なのでは?と。夫はまったくそんなことないけど自分は丁寧さよりスピード重視で行動しちゃうから整理整頓するけど普段からモノを雑に扱っているように見えて子どもにそれが移ってるのかもしれない。ふたつめは、自分ができていないことを他人にいいたくないという価値観から。人のフリに見て我がフリ直せとよく言うけど、幼少期から人に何か言われるたび「おーん?あなたもあの日あの時やってなかったじゃん」って口に出さずども不信に感じていたので、口に出す前にいちいち自分の胸に手をあててしまう。

    でもこんなんじゃ子どもに何も言えないな、薄々きづいていたけど昨日ウワッ教育がはじまった?!と焦ったのだった。疲れていたので外でごはんにして子どもの好きなパスタを頼んだが、麺をいっさい食べずひたすらミートソースのひき肉だけつまんでいた。あんなに麺がすきだったのに?しかし自分もそうだった。いくら怒られても説明されても「だっていまはひき肉がたべたいんだもん」と思って馬の耳に念仏だった。子どもはわたしではないと思っていても「なにいっても無駄なのではっ」とゆらいでしまう。というか自分が疎んでいた大人になりたくないだけなのかも。保身。

    麺を縄跳びみたいにまわしはじめたので、そういうのは叱りやすいが。しかしそれもママと遊びたいのにという欲求不満からくるのだとすれば何も言えなくなる。

    今までの育児は体力勝負がメインだったけれど、これからもっと本格的に親にならなきゃいけないのか。これもまた100%を目指そうとしているから怖いのだろうか?普通にその時思ったこと伝えていくだけでいいのか?子どもとどこまで理解し合えばいいのか?よく教育でなくて共育だともいうけど、あの“家族だから解りあいたい、家族だから解りあえない、家族だからゆるせない、家族だならあきらめたくない”みたいな面倒くさい感情のぶつけあいを、今後は子どもとやっていくわけ?

    昨日もりやまていで迎さんと映画の話をした。映画を観るって行為はカフェでお茶するくらい日常だったのに、いまや中々ハードルの高いものとなっている。だから映画の話をすることすら久しぶりで、好きな映画や監督すら忘れていることに自分で驚いた(ショックでもあった)。けど、やっぱり家族っていう面倒くさい関係の話がすきだというのは変わらない。はなしていく内いろんな映画の好きなシーンが断片的に思い出された。同時に上記のようなことに気付いたのである。だとしたら親目線であらゆる映画を観直したいと思った。なんだかどんな作品でも泣いてしまいそうだ。赤ちゃんがいよいよ人間になりはじめている。うん、映画を観たりしてもっと気楽にいきたい。

    ちなみにAIいわく

    1歳8ヶ月は「わかっていても、衝動が勝つ」時期。

    この時期の子どもは、

    • “ダメだと理解している”
    • でも “自制する力はまだ育っていない”

    状態です。

    ①気持ちの表現(飽きた、疲れた、欲しくない、自分でコントロールしたい)

    ②大人の反応を見る遊び

    ③感覚あそび

    のことが多く、「悪意がある」「反抗している」とは少し違います。

     

    とな。ぜんぶ頷けちゃうから一意見としてめっちゃ重宝。

     

    写真はふたり展で手に入れたもの。子に侵食されている我が家に飾る場所あるかな?と思ったけどなかなか溶け合っている。あと悩みに悩んだけどあるドールちゃんの顔が忘れられないなあ。またご縁があれば。

    書き手

    migiwa

    migiwa

    埼玉県さいたま市/36歳

    ©30YEARS ARCADE