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    ゆるやかで小刻みなくらし

    久々に世の中のやすみとわたしのやすみが重なった。

    朝は洗濯機を回しまくって、洗った毛布はコインランドリーに持っていき、合間に公園で妻とキャッチボールをする。佐々木朗希の足をあげるフォームをふたりでまねてみたが、あんなに上げることも、撓(しな)らせることはできなかった。コインランドリーにもどると毛布は柔軟性を取り戻していた。いい投球ができそうなくらいに。

    チャリを漕いで近所のビリヤニやさん「野島商店」さんに昼飯に行く。わたしのやすみと野島商店さんの営業は不定期なので、久々にタイミングよく訪れることができた。(記録によると半年ぶり)。淡々と腹が満たされて幸せがこみあげてくる不思議な外食である。メイン具材のサバやラムのうまい!が引き立ち、結果ビリヤニ全体の満足度も高まっていく。ぱっと見ではゆらいでいないものでも、よく見るとゆるやかな変化が小刻みに起こっていて、影響を受けているのかもしれない。三十年間、毎日くらしをただ記録するわれわれと通ずるものがあると勝手に思っていた。

    今日は川合珈琲さんが出店していたので、マンデリンの珈琲もいただく。苦味もありつつ、まろやかな飲みやすさもある、これもまた不思議な珈琲だった。ネル(布)のフィルターを使ってドリップしているのがポイントらしい。ペーパーより繊維が大きい分、珈琲の油分が適度にのこって、まろやかな味わいになるという。(おこがましい話だが)自分が味噌汁をつくる時に具材を油で軽く炒めてから水をいれるメソッドと近いものがあるなと、勝手に通じあっていた。

    知らない世界はまだまだある。その景色が見れる空間が近くにあることはとても幸せなことだし、自分のおみせにおいても目指したいところのひとつである。

    その後、友人のもとを訪れたり、錦糸町でたらふくもなかを仕入れたりして帰る。サブミッションの数々をクリアして、満足した一日となった。

    書き手

    ぐっさん

    ぐっさん

    東京都墨田区/33歳

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