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    わたしのレシーヘン

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    ¥50 駄菓子

    ムスメの水泳教室の終了時間から15分以上たったところで家を出て、ムスメを迎えにプール方面へ自転車をこぐ。

    昨日より、家を遅く出てきたのに、もうプールに着きそうやんかー!という地点でようやく、道端でたむろしているみんなを発見。今日は1人多い、同級生が通りがかって合流したらしい。

    プールのあとに駄菓子を買って、あれやこれからやりながら歩いて帰るのが、彼らの最近の日課。

    自分の子ども以外の子とからむのが楽しくて(って、昨日ムスメに言ったらヤキモチやかれたw)、色々と変なことを言っている私に、やりたいように絡んでくる三年生ズ。話をきくと、それぞれ午後の予定があったりするみたいだけど、ひとしきりの、だらだら、わやわや。

    ある子は、しょっぱい駄菓子のカツの衣を、川の魚にあげみたり(川のみんなゴメン!)、ラムネの粉も魚にあげよう!と試みるも、風が吹いて全部自分の方に粉がまいもどってきたり。

    「おいおい!やめろよー!」「もう、はやく帰るよー!!」と言いながらも、昨夜、参加した、原っぱ大学の青木純さんのオンライン対談で出てきたことばを思い出す私。原風景、息継ぎ、アイコ……それぞれが、我がのままにいることを面白がる。

    まさにソレで、勝ちも負けもなくて、約束も意図みたいなものもない、ただただ楽しそうな時間。

    子どもたちがどう感じているかまでは知る由はないのだけれど、新しいアスフアルトとか、街の風景、湿度も含めて、私にとっては、手触りのある原風景。この夏休み、この時間が、つかのま息継ぎになっている。コレが偶発だから、またよくて、作ろうと思って作れないというか。それはまた、昨日の純さんの話ともつながる。

    そして一団は、このあと立派なおうちの前で大きなクモを発見して、また、わちゃわちゃするわけだけど、こうゆうなんでもないイチ場面を意外と忘れないんじゃなかろうか。

    めっちゃいい景色!という風景ではないので原風景とは言わないのかもしれないのだけれど、あとさき、うえした、なくて、わ!お!だけがある!(原体験ってやつか?)

    私が歳をとって、このおうちを通りすぎることがあったら、一人ニヤリとこの時間を思い出すだろうなー。

    書き手

    sakipomco

    sakipomco

    神奈川県逗子市/45歳

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