30年商店:ロゴ

お便りフォーム

    お名前(ニックネーム)*

    Eメール*

    宛先*

    メッセージ*

    悩みのタネに水をまく

    悩みのタネに水をまく
    ナヤミノタネニミズヲマク

    道作りと門番

    火曜、日中は電気工事士になったり、移動して別の工事の打ち合わせなどをする。地下鉄から降りて地上に出る直前に、たちこめる灼(や)ける予感に引き返そうかと何度も思った。
    夜、サロン谷口をひらく。最近出会った方、大学の友人など、異なるタイミングや場所で出会った人たちが一同に集っているのが不思議だった。
    生まれ変わる前の走馬灯のようであった。
    そして店主としての雑談を最近する機会が少なかったので、ゆったり話すことができてよかった。

     

    水曜、電気工事士にもどる。
    主にスイッチの取り付けをする。人が照明をポチッとな、とする為の仕掛けをつくる。ざっくりいうとスイッチの裏側に電線を差し込み照明と繋げることで、電気をぐるぐる回すための道(回路という)を作ってあげるのである。スイッチはその道を開けたり閉めたりする門番である。
    道作りや門番の配置を誤ると、電気は回らず、光ることはない。一通り繋げて、明かりが灯るかを確かめるときは最も緊迫する場面のひとつである。
    中ボスくらいまでは攻略して、今ラスボスに挑んでる最中。

    どうも最近、日中暑いところにいて熱を溜め込んでいたのか、熱中しすぎたのか、夜にクーラーの効いた部屋にいても暑さをぬぐいきれない。銭湯に行って水風呂に入ってリセットをかけたのであった。

     

     

    余談のタネ:カバー写真はヘルシンキの路面電車。夜中NHKで海外の路面電車が走る番組を時々みるのが好きだ。そして今日の門番というワードはイシュミナにインスパイアされた。なんとも秀逸な例え。

     

    書き手

    ぐっさん

    ぐっさん

    東京都墨田区/33歳

    ©30YEARS ARCADE