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    Sophy's philosophy

    Sophy's philosophy
    ソフィーズフィロソフィ

    under the beach parasol

    ビーチパラソルの下で日陰を常に確保しながら読み切ったのが、藤原伊織「テロリストのパラソル」。

    この本も誰かが面白かったと言っていたので古本をポチったやつ。1995年発行、江戸川乱歩賞と直木賞をダブルで受賞している。全く知らなかった。

    調べてみると1996年にはドラマ化もされている。木村佳乃や大杉漣、根津甚八が出ているそうだがこれも知らなかった。わたしが17歳くらいのときだ。ルーズソックスをスティック糊で足に貼り付けてスカートを短くして高校生をやっていた頃。小説とか読む余韻は田舎の女子高生にもちょっとあったけど、太宰とか読んでたなあ。

    大学受験に必死だったのかというと、たぶんそう言えるんだろうけど、それに加えて日本史やら生物やら古文やらの補習に追われていた記憶が呼び起こされる。

    今となっては、日本史や世界史はもっと興味を持って勉強しとけば良かったなあ。受験のための暗記ではなくて、むしろそのあとに続く長い人生を示唆あるものにするためには、やっぱり知っておきたかったことはたくさんある。歴史って、それを作り出す人たちの文化と生きかたであり、考えかただから。

    宮野先生がこないだVoicyで「300年後の人類からしたら、いまの私たちのことを『この時代の人はなんでこんな戦争を許してんの?』と言われるのだ。私たちの選択だということを忘れちゃいけない」というようなことを言っていて、確かにそうだと思った。サルトルが言っていることだと理解している。

    大学に哲学科があって、当時はなんだそれ?と自分はアホな大学時代を過ごしてしまったが、あれから20年以上も過ぎてようやく哲学などに興味を持てるようになったことを嬉しく思いたい。

    今日でコモ湖の滞在も最終日。よく晴れて風が強い。ソフィはヨットを楽しめたかなあ。最後にみんなで湖に飛び込む〜と言って駆け出した。

    わたしは家に戻って芝犬に会えるのが楽しみでしかたない。sweet homeだなあ。

    書き手

    sophy

    sophy

    イタリア・ベルガモ/46歳

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