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    風早草子

    風早草子
    カザハヤソウシ

    砂浜の小川

    一色海岸の砂浜に流れ込む小川がある。山から湧いた沢水が少しの宅地を通って浜に降りてきている。浜の途中まではコンクリートの樋で、その先は砂浜に注いでいる。この夏は雨が降らず、水もチョロチョロ状態が続いていたが、先週の台風で水量が久しぶりに豊富になった。水が多いと、砂浜を川のように流れて海まで水流が行く。砂浜は流水でどんどん削られて、川が蛇行して崖ができていく。グランドキャニオンができる様子を早送りで見ているような感じで面白い。ただこれを面白いと思う人はあまりいないのかな?私はランニング中、崖が崩れる瞬間とかをつい、スマホのスローモーションとかで撮影したくなるタイプ。一般的には変わった人、というのかもしれない。

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    この小川では、コロナの臨時休校の時、子ども5人と来てよく遊んだ。高校生から小学生まで、学校も部活も野球チームの練習もなかったから、5人揃って毎日海で遊んでいた。小川の水流を使って、デカいシャベルを使って大規模な砂遊び、水遊び。あれは結構楽しかった。

    備中高松城水攻めごっこ。中高生の体力で白の周囲に長大な堤防を築き、「川の堤を切れ〜!」と水攻め。(笑)

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    コロナの頃、仕事も生活も大変だったけど、海の近くに住んでいて、そして愉快な子どもが家にたくさんいて、救われた。そしてあの時にしか作れなかった思い出を作れたかな。小学生から高校生まで、みんなで一緒に本気の砂遊びなんて、学校や部活があったら絶対できないし。

    ちなみに砂浜に刻まれた川の流れは、潮位が上がり波が押し寄せると、またあっさり砂丘に埋もれてしまう。そして再び潮が引き始めると、水流が新たに砂丘を刻み始める。地学の授業の教材に使えそうな気がするけど、まだそういう話は見聞きしていない。誰か有効活用しないかな?

    書き手

    海秋紗

    海秋紗

    神奈川県葉山町/58歳

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