長男が生まれた日
長男が生まれた日。 生まれた日のこと、も...
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イチマンキュウヒャクゴジュウナナンブンノイチ
2025年3月4日
『注意は続くよどこまでも』を読みながら、わかるよー!と何度も頷いた。長男くんと比べても、ウチの方が数年センパイなのだけど状況は同じ。「帰って来たらまず手洗いうがいして」「朝着てったものは脱いでも持って帰って来て」「お手紙はくしゃくしゃにしない」「えんぴつとか消しゴムを直でランドセルじゃなく、まず筆箱に入れて」などなど。よく知る友人からは「言い過ぎ」と言われるし自覚もある。けど、言わずにはいられない。。
とは言えもう10歳、本人が目指さないゴールには横でいくらやいのやいの言っても、永遠に辿り着かないと感じるこの頃。
そこで改めて息子と話しをしてみた。怒り口調ではなく淡々と。「あのさぁ、今までは母ちゃんが、これくらいは出来るようになったほうがいいと思うことは、細かくいちいち注意してきたけど、そもそもリトがそこを目指していないなら、いくら言い続けても変わらないはずだよね。出来るようになりたい訳じゃないけど、母ちゃんに怒られるからやらなきゃって思ってることは教えて。もうそれは注意しないよ」
「あ、お風呂から出る時には蓋を閉めてとか、家の中を走らないとか一緒に暮らす人として最低限のことは言うよ。でもさ、学校のロッカーがモノで溢れたり、食事のお行儀が悪かったり、姿勢が曲がっていても母ちゃんは別にいいよ。全部リトのことだから」と伝えてみた。
すると、しばし考えて「全部今まで通り注意していい。大きくなって困るのはヤダから。すぐ忘れちゃうけど全部出来るようになりたいことだから」と。どこまで理解して、どこまでが本心かは謎。この答えがこの場を乗り切る最適解と判断した可能性も大いにある。てか、たぶんソレ。苦笑
ベッドで本を読んでいると、こんなふうにニタニタ双眼鏡を覗きながら近づいて来るし、相変わらず家の中では広告チラシで折られた紙飛行機が飛び交っている。けれど、空気を読んでそれっぽいことを言えたりもするのが10歳なのだ。親子も人間関係のひとつであり、おもしろいなーと思う。