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    Sophy's philosophy

    Sophy's philosophy
    ソフィーズフィロソフィ

    pumpkin flowers

    昨日は夫のマンマがランチに招待してくれた。彼女にとっての孫ジョルジオがドイツに戻るから、みんなでお昼を食べようって。ジョルジオは、わたしにとっては甥っ子。夫の姉の長男で、たしか22歳だったような。

    イタリアで3年間大学生をした後に、ドイツのボンに渡って残りの2年、あちらで数学を学んでいる。イタリアの大学は3年か5年を選べるらしい。ちなみに高校も5年間。小学校も5年間。5が好きっぽい。

    中学校は3年間なんだけど、単純計算しても大学5年通うとしたら日本より2年くらい長く学生期間がある。学生が長いって、ちょっと羨ましい。

    でもイタリアの高校も大学も、落第があるのでみんな必死に勉強してついて行くのだそうだ。高校の授業に付いていけない場合には、ゆるい高校へと転校する。夫の高校時代は、同級生が卒業時には半分になったそうだ。大学の転校は、聞いたことがない。

    高校に至っては、だいたいが13時くらいに授業が終わって家に戻ってランチするそうだ。午後は自宅または、図書館に行き自分で勉強するっていうシステムらしく、自分の学生時代と比べて全く違う時間割に驚く。わたしは16時くらいまで学校に居た。

    そうしてイタリアの若者は自律して学ぶ力を付けるのかな。付いていけない人と残る人の差は、なんだかそこな気がしている。自分で時間割を組んで学んでいく力。イエナプランの一部(子どもの自主性重視)に近い学習環境がシステムとして昔からある、みたいな。それは、ともすると放任主義であったり、やはり個人主義から来ているとも捉えられる。

    ジョルジオは、いわゆるオタクで数学が大好き。チェスもめちゃ強いし、こどもの頃から本もたくさん読む。ドイツに渡ってから、環境保護からビーガンになってみたりしたけど、いまは魚は食べるペスカタリアンに落ち着いたらしい。話を聞いてるだけで、この子は将来どんな風になっていくのか全く見えてこないのが楽しい。

    義父が畑で朝に摘みたての、かぼちゃのお花フリットからが前菜。プリモは、これまた親戚のお姉さんが採取したキノコを干したものを使ったリゾット。セコンドは、青魚のオーブン焼き。ペスカタリアンだから。

    パンプキンのお花も、ズッキーニのお花も積んでしまえばほぼ見分けがつかないくらい。黄色のデリケートな花弁は、ほんのりと甘い味がして最高のおつまみ。摘みたてじゃないと食べれないから、これが出てきたらみんな「ワオー!」ってなる。軽く塩を振って頂きます。

    書き手

    sophy

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    イタリア・ベルガモ/46歳

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