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    風早草子

    風早草子
    カザハヤソウシ

    修羅場へ

    てんやわんやだったとは言っても、昨日は日曜日。まだ一部穏やかだった。でも開けて月曜日。今日と明日が本当の修羅場だ。

    朝一でメンションメッセージが来る。何かと思ったら、明日、現場に出てもらうべく、昨夜打合せをしていたメンバーが、その後嘔吐下痢となり、動けなくなったということ。マジか?ノロとかロタ?いや私がプレッシャー掛け過ぎたのだろうか?しかし、仕方がない。代打を考えて手元にある要員で回すしかない。

    さて修羅場の開幕。本部も色々ありまくりだけど、各地でも火の手が上がりまくり。戦線は多方面だ。ガリアに攻め込んだカエサル軍か、天下布武とか言って包囲網を敷かれた織田信長みたいなイメージ。とにかく全方面の戦線で戦うしかない。

    自慢ではないが、私は仕事が速い。私のところにやってくる案件は幅広くて雑多だ。細かいものから難しいものまで色々。簡単な問い合わせであっても回答のやり方は様々な選択肢がある。返信を書いて説明するか、資料を添付して相手に読ませるか、必要な箇所だけスクショして画像を送って済ませてしまうか。またそういう元資料を素早くフォルダからサルベージするために、マルチディスプレーもそれなりに使いこなしているので、細かいことでも一件一件の処理が速い。細かい基本技術にすぎないのだけど、サッカー選手がロングパスを足元ワンタッチでピタリと止めるような基本技術みたいなもの。それが正確で速いと、顔を上げてフィールド全体を見渡す余裕が生まれる。仕事も同じようなもので、私も細かい仕事が速いので、俯瞰して現状を把握しながら仕事を進められるタイプ。マルチタスクでテンパらないし、人に振れる仕事を抱え込んでクラッシュしたりもしない。遠慮も容赦もなく、必要なら人に投げられる。そしてアドレナリンでブーストすると、さらに速く仕事ができる。そして体力もある。体調管理も慎重だ。ホテルの湯船に入浴剤を入れて浸かり、部屋には加湿器を回して、睡眠時間もCPAPをつけて寝て、しっかり確保している。家族に負担をかけている心理的負い目はあるけど、そこは心の中に線を引いて切り分けている。

    でも今回はちと限界が近付いている。アドレナリンのブーストは長続いしないし反動が来る。本来勝負どころでやることだけど、今回は最初から反動覚悟でフル出力でやっている。必ず限界が来る。そして副統括はやはり父の病状が悪く、夕方仙台へ向かい離脱。頼りににしている同期の女性チームリーダーが昼ごろ発熱。明日に備えて本部のメンバーは21時前に返したのだけど、21時過ぎてから外部からの電話。ここに来て、新たな案件対応が勃発。残っていたその班の担当者と二人で対応にあたるが、これがなかなか難物。何とか形を付けたが、明らかに自分の限界が近付いているのを自覚する。

    明日は早朝から深夜まで、覚悟を決めて対応にあたるつもりだったが、無理だろう。体力の温存を図らないと倒れかねない。遅い時間だけど、緊急で2系統で泣きのヘルプ依頼を出す。これまでやったことがないし、根回しも全くしてないが、お情けでも男気でも何でもすがるしかない。

    ホテルには妻の差し入れを長女が届けてくれてあった。ありがたい。もう倒れ込んで寝ないと死ぬのでは?という感覚だったのだけど、食べていたらエネルギーが回復してきた。久しぶりに食べるレンコンやカリフラワー、野菜がおいしい。

    食べてるうちに、もう23時近いが、泣きを入れた2系統、両方から支援承諾の返事がきた。ありがたい。支援者を使った業務フローをすぐにイメージする。行けそうな気がする。オーケー。あとは寝る。体力を保つ。

    書き手

    海秋紗

    海秋紗

    神奈川県葉山町/58歳

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