複雑な連立方程式
年が明けて、本腰で仕事の次の山に立ち向かっている。まず目の前に立ちはだかる山を観察。縦横斜め、そして俯瞰。 改めての感想...

風早草子
カザハヤソウシ
2026年3月5日
在宅勤務中、庭を見ることが多い。たくさんの鳥が来てうれしい限り。本日はシジュウカラが巣箱に出入りしていた。もうしばらくしたら、巣作りを始めるだろうか?
しかし、この冬の私の最大の疑問はムクドリ。何を食べているのだろう?キジバトとスズメは餌台の穀物、シジュウカラはヒマワリの種、ヒヨドリとメジロは枝に刺したみかんとお気に入りは決まっている。でもムクドリはそれらには見向きしない。でもこの冬、庭には妙にたくさんやってくる。

彼らが特にご執心なのが、サルスベリの木の根元に積み上げて枝や枯れ草、土の小山。夏場ならこういうところに虫がたくさんいたりするかもしれない。でも寒い時期、少なくとも人間の目で見て、生き物の姿は確認できない。
ムクドリは柿とか木の実によく群がっている。昆虫もよく食べる。ただ地面をよく歩き回っているが、そこで具体的に何を食べているのかは、観察していてもなかなか分からない。鳥が何を食べているのか?という研究は、糞を集めて分析する方法が知られている。糞に含まれる未消化物、木の実のは破片とか、虫の体の一部とかを同定する方法だ。かなり根気のいる大変な作業らしい。ただ、これで分かるのはあくまで未消化物で、消化されてしまったものは分からない。
こちらはムクドリが件の場所で何かを食べている動画。600ミリレンズの手持ちなのでところどころブレて見にくいけど、枯葉を食べているようにも見える。おいしそうにも栄養がありそうにも思えないのだけど。もしかして、枯葉とかを分解する菌とかバクテリアとかダニとかの微生物的なものを食べているのでは?とちょっと思っている。
実は、干潟で群れているシギやチドリの仲間は、カニやゴカイや貝など、わかりやすいものを食べる種類も多いのだけど、近年、「バイオフィルム」というものを食べている種類がいることがわかってきている。これは繁殖した菌とかが形成する膜で、簡単にいうと台所や風呂のぬめりみたいなもの。菌類が出す多糖質でできているので、小さい鳥はそれを舐め取って食べることで栄養とできるらしい。十数年前に言われ始めたことで、それまでは誰もそんなことは知らなかった。
なので、よく分からん枯葉と枝の山を熱心につついているムクドリを見ると、彼らも人間が意識していないような、よく分からんものを食べているのでは?とちょっと思っている。研究者の友人に意見を聞きたいところ。

神奈川県葉山町/58歳