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    島縞

    島縞
    シマシマ

    おやすみなさい

    洗濯日和だったから、昨日の履物に次いで、今日は寝具。
    干そうと上を向けば、日差しがたまらなく眩しい。夏に向けてだんだんと強さを増してきたみたい。

    普段、知った人とばかり会っているから、島の人をみんな知っているような気になる。
    でも実際は、同じ町に住んでいても、知らない人のほうがずっと多い。

    父の病室、ふたりだったのが今日は4人で満室になってて、みんな知らない人だった。
    とはいえ、面会ノートには知ってる人の名前もあったりして。

    最近、外出のたびにくたびれてしまって、娘からしょっちゅう「大丈夫?疲れてない」って聞かれている。
    そんなに弱ってないぞ、って思うのだけれども確かに外に出ると途端に疲れる。
    もしかして、たそがれる時間がとれてないせいじゃない?

    娘が繰り出す名言も、その時は、言ってることそのまんまで面白い、ってせっかく思うのに。
    今日の日記に書いて残すぞ、って思うのに。

    書く時には、なんて言ったっけ、って面白いと感じた事実しか残らない。
    自分の頭を過信して、ああまたかってなる。

    『めがね』に出てくる島の人たちはみんなたそがれるのが得意だった。
    今の私に必要なのも、頭を空っぽにする時間なのかも。

    今週に延期となった読書会の課題本も、明日でも間に合うお仕事も、とりあえずわきに置いとこう。

    とりあえず、ベッドに横になってたそがれてみようじゃない。
    それって単に、おやすみなさいってことだね。

     

     

    書き手

    ひらのあすみ

    ひらのあすみ

    長崎県五島市/44歳

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