「がんばれば普通になれるかな?」奥田亜紀子/シューリンガンの息子 作中セリフより
アルキメデスは浴槽から溢れる水を見て「ユリイカ!」と叫んだ。私たちは日々見聞きする言葉に触れては「エフェメラ!」と叫ぶと...

エフェメラ!
エフェメラ!
2026年5月3日
アルキメデスは浴槽から溢れる水を見て「ユリイカ!」と叫んだ。私たちは日々見聞きする言葉に触れては「エフェメラ!」と叫ぶともなしに記録しようと思う。言葉は儚いものであるからこそ、今このときを確実に残してくれるから。
「共に食べて団結を(When you eat together, you stick together)」
映画『オールド・オーク』より
毎月1日は映画の日。ということで迎と一緒に映画に行ってきた。みたのは『オールド・オーク』。

あらすじ
イギリス北東部、とある炭鉱の町で唯一のパブ、「オールド・オーク」。活気溢れる時代から30年の時を経て、今は厳しい状況に陥っているが、町に住む人々にとっては最後の砦となる宿り木のような存在だ。店主のTJ・バランタインは、試行錯誤しながらなんとかパブを維持しているが、町がシリア難民を受け入れ始めたことで、パブは居場所を争う諍いの場になってしまう。先行きを危ぶむTJだったが、カメラを持ったシリアの女性ヤラと出会い、思いがけない友情を育むことになる。果たして彼らは、互いを理解する方法を見つけられるのだろうかー?(Filmarksより)
映画を観終わったあと、迎に「話そうよ」というと、今はまだ余韻にひたってるからまとまってない、ちょっとまだだなみたいなことを言われ、まるでわたしが、ぱっぱらぱーでなーんにも考えてない単細胞かのような言い方をされたのが一瞬カチンときた。ちなみに、わたしだって余韻に浸ったりもする。黙ってるほうがなんとなく思慮深いと思われてるのが腹立つ。まあ、そんなことはともかくとして、とにかく映画は素晴らしかった。映画のなかでスローガンとして掲げられているのが、TJのお母さんの口癖でもあった「共に食べて団結を(When you eat together, you stick together)」という言葉。この言葉にケン・ローチ監督の思いも込められているのかな。
しばらくして、友達の吉くんに『オールド・オーク』について「よかったよ。吉くんにもみてほしい。」とメッセージを送ると、ひと言「Stick together.」と返ってきた。最初は何のこと言ってるんだ?ってわからなかったけど、あとからこのスローガンのこと言ってたのか!と気づいた。つまりは、もうこの映画みたってこと?いや、普通に返信してこいよ!笑 こういう返信してくるところがなんか憎たらしいけど、それがいかにも吉くんって感じでちょっと愛しい。まあ腹立つんだけどね。
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エフェメラ/「一日だけの、短命な」を意味するギリシャ語「ephemera」。転じて、チラシやポスターなど一時的な情報伝達のために作成される紙ものなどを指す。短命だからこそ、時代を映すとされ、収集の対象になっている。