三十年商店

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    エフェメラ!

    エフェメラ!
    エフェメラ!

    「なに買いました?」浮記ちゃん

    アルキメデスは浴槽から溢れる水を見て「ユリイカ!」と叫んだ。私たちは日々見聞きする言葉に触れては「エフェメラ!」と叫ぶともなしに記録しようと思う。言葉は儚いものであるからこそ、今このときを確実に残してくれるから。

     


     

    「なに買いました?」
    浮記ちゃん

     


     

     

    浮記ちゃんと下北沢駅で待ち合わせ。目的地はボーナストラックにある日記専門店「日記屋 月日」。日記屋に入ると本気スイッチオン。無言でそれぞれ書棚をながめる。手にとっては棚に戻してを繰り返して、気になった日記本を数冊購入。

    そのあとは近くの「Et -THE CULTURAL COFFEEHOUSE-」でコーヒー時間。お互いに買った日記本を見せ合いっこする時間のきらきら感がすごい。なにこれ、すでに良い一日。「日記屋 月日」はお客さんが3、4人入るといっぱいになるような小さなお店なんだけど、その小さくて可愛いお店のなかでも目についた日記はそれぞれ違って、それがなんか良かった。買った日記の発表タイムのあとは、絶対に話したかった「冬のなんかさ、春のなんかね」の話。わたしは第9話の、紗枝がミナペルホネンの椅子に座るシーンが大好きなんだけど、浮記ちゃんもそのシーンが好きって言ってて、なんだか嬉しかった。浮記ちゃんとならずっと冬春の話できるかもな。まあ、冬春の話じゃなくっても、きっとずっとできるんだけど。気が付いたらずいぶん時間がたってて、中学とか高校の友達との放課後のおしゃべりの時間を思い出したりした。

     

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    エフェメラ/「一日だけの、短命な」を意味するギリシャ語「ephemera」。転じて、チラシやポスターなど一時的な情報伝達のために作成される紙ものなどを指す。短命だからこそ、時代を映すとされ、収集の対象になっている。

    書き手

    ほしばあさみ

    ほしばあさみ

    東京都国立市/43歳

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