お便りフォーム

    お名前(ニックネーム)*

    Eメール*

    宛先*

    メッセージ*

    かきぬまめがね@東京

    かきぬまめがね@東京
    カキヌマメガネアットトーキョー

    明日は、どんぐり持参で

    三連休最終日は穏やかな一日。

    特に予定もなく、決まった行き先もなく、家の近くの公園に遊びに行く。思えばこの数ヶ月は「公園いこっか」が極端に少なかったように思う。暑過ぎたのだ。なんだかこういう休日は久々な気がしている。

    どんぐりが沢山落ちていて、息子たちはそれを拾ってベンチに施された窪みのような部分に並べ「どんぐりやさんでーす」と言っている。どんぐりがうやうやしく並ぶ様子は、高級ショコラティエまたはジュエリーショップ的な様相を呈していた。時期的なものなのか植物の力強さを感じるような緑色のものも沢山あった。艶やかな表情は、本当に高級な食材みたいだなと思いながら眺めていた。

    .

    指先で小さなどんぐりを摘みながら「あ、そういえば」と思い出したのだが、明日私は職場にどんぐりを持って行くというタスクがあったのだ。カレンダーを開くと「どんぐり持参」と書いてある。文字にするとどんな予定だよ、って感じなのだが、間違いない。

    向かい側に座る同僚さんは園児たちが取り組む教材開発の仕事をしているのだが、先週末突然「かきぬまさん、どんぐりって、どこで拾えると思います?」と、唐突な質問をされた。オフィスの中でも1,2を争う不思議な雰囲気の方なので(笑)何を問われたのか一瞬理解できないでいたのだが、どうやら小学校受験対策的な視点から、業務の中でどんぐりを使いたいシーンがあるらしい。

    やっぱり広めの公園ですかね?とか答えながら、そういえば我が家の冷凍庫に去年次男が無計画に集め、虫対策として凍らせていたどんぐりがあったな。と思い出した。「うちの冷凍庫に去年から入ってるやつで良かったら持ってきましょうか?」と伝えると「え!いいんですか!本当に!?」とめちゃくちゃ喜ばれた。

    まさか、もはや拾った本人からも忘れ去られていたであろうどんぐり達が、脚光を浴びる日が来るなんて!どんぐりたちも本望だろう。「一応息子さんに聞いてみてくださいね」と言われていたので、本人にも確認したところ「ぜんっぜん、いいよ!!!」と力いっぱいのご快諾を頂戴した笑

    .

    てなことで、私は明日どんぐり持参で職場に向かうわけだが、せっかくなので今日拾った分も持っていこう。こっちが去年のどんぐりで、こっちが今年のどんぐり(要虫対策)です。って、オフィスビルのなかで説明するの、なかなかにシュールだな。

    (197)

    書き手

    かきぬまあやの

    かきぬまあやの

    東京都目黒区/37歳

    Instagram

    ©30YEARS ARCADE