「有難さ」は大人の醍醐味
朝から美容院の日。 髪の毛を切ってもらっ...
風早草子
カザハヤソウシ
2025年6月5日
富士山の雪が残り少なくなってきた。そして空と雲の色が、夏、という感じになってきた。浜では海の家の建設が進んでいる。アオダイショウに襲われた巣箱、シジュウカラは諦めたようでその後、戻ってこない。隣の巣箱には卵が3個あったが、これも数がそのまま増えない。危険を感じ、ここでの子育てを断念した模様。自然界も一寸先は分からない。双子は今日から中間テスト。科目は数学、理科、国語ということ。試験が終わると次は修学旅行だ。今日も季節と歳月が進んでいく。
仕事はやるべきことが山積している。問題は優先順位だが、ここに至ると、もう「心配屋さん」が湧いてくる。自分のことだけ心配して、「あれどうなってるんですか?」、「これはどうするんですか?」とやたら突き上げてくるヒトたちだ。それは優先順位もっと後だから待ってやがれ!と、心の中で叫びつつ、穏便に宥めてすかす。(笑)今の最優先はシステムの開発だ。実装に向けた最終テストは日曜日の実施を決めた。休日だが、志願者を募ったところ、地方からも手がいくつか上がっていて素直にうれしい。
ただ、本部に湧いてくる心配屋さんは置いておくにしても、全国の地方担当者のケアとサポートは一瞬たりとも手も気も抜けない。どんな困り事、相談にも迅速かつ真摯に対応してくれる本部、という信頼感を貫くことが実はこのプロジェクトの成功の鍵だったりするからだ。はっきり言って私が全国の担当者に求めているDXはかなりハイブローで難しい。その難しさを乗り越えれば、大きな進歩と成果を実感できるはずだけど、過程では「なんでこんなに難しくて面倒なことを本部にやらされなければならないんだ?」という不満が噴出しかねない。それを封じるために、全国に「本部はここまでやってくれる」というイメージを示し続ける必要がある。そういうこともあり、今回のプロジェクトは、全国の担当者を一堂に集めたメンバー1000人近い巨大チームでやっている。些細な質問に本部がどう回答するか、全国の担当者から見られている。そうでなくとも相談には真摯に対応するのだけど、全国から見えているプラットフォーム上でそれを重ねていくと、どういう効果があるか、ということも計算した上でやっている。歳をとると人間は老獪になるのである。だからどんなに忙しくても地方担当者からの相談にはクイックレスポンスを徹底している。まあそんな小狡いことばかり考えているわけでないけど。
それでもこのプロジェクトが成功するかどうかはまだ分からない。でも自分が正しい、と信じるやり方でやっていくしかない。真摯に、老獪に、油断なく、抜かりなく、そして何より楽しんで、頑張ろう!
神奈川県葉山町/57歳