30年商店:ロゴ

お便りフォーム

    お名前(ニックネーム)*

    Eメール*

    宛先*

    メッセージ*

    風早草子

    風早草子
    カザハヤソウシ

    雨の日

    土砂降りの予報だけど、8時前、本格的に降り出す前に本部へ出勤。激しい雨の日は家からだと出勤するだけで一仕事なので、それは楽。ただ朝から早急にやらないといけない、今回起きている特殊ケースの対応がある。昨夜遅くに新宿から来たメールが、あまりにライト、というか無責任で、怒り、というか、かなり呆れている。当事者意識に欠けているというか、何だろう?こちらはあくまで法令に則って仕事をするほかなく、そこに隙間や不備があるならば、どういう救済措置を取るべきか、考えるのは行政の役目だ。それを投げかけているのに理解できていない感じ。いま球はそちらにある、という現状を理解させるべく、強い文面でメールを新宿と霞ヶ関へ。霞ヶ関には電話もしてメールには書かなかった切迫した事情も直接伝える。若い担当官僚はさすがに当事者意識はある。猶予はあと2日くらいある。あとはうまく収めてほしい。ここまで、朝の余計な業務。

    本日は本番に向けたリハーサル。多数の応援者に担当チームのリーダーが設営された現場で当日の業務を説明しながら、ロールプレイみたいな感じでデモをやる。この実務はもう担当者にお任せ。全体責任者が現場であれやこれや言わない。ここは実はまだ非常にアナログで原始的な業務フローが残存したままになっている。DXすべき部分が多々あるのだけど、私だって、超人ではないので、そこまで一度にはできない。応援者に今のやり方がどう思われているか、想像はつくが、ここは目をつぶる。

    全国ではすでに業務の本番が始まったところもある。隅々まで目を光らせて、ミスの芽がないか、チェックするのも私の役目。全国の状況を全て見ることができる私専用のマスターIDで新システムにログインして、他業務をしながら随時、各地の進捗を見る。思ったより、質問や問合せが来ないまま、各地で仕事のステータスが進んでいく。順調に新システムが使われているということだ。この感慨を理解できる人間はプロジェクト内にもほとんどいないのだけど、私は少し感動している。午後には新システムとは別で今回根本的にデジタル化した業務フローでの、データ第一便が本部に納入された。全く問題ない。4年前までは担当者に本部まで運んで来させてディスクを納品させていた。3年前、私がバイク便などを使うフローに切り替えたが、今回はそれを全てデータ納入に改めた。10年くらい前にやっておくべきことなのだけど、ようやく実現。これも新時代だ。

    原始的なリハーサルは何とか無事終わったようで、明日の本番に向けて関係者は忙しく準備。外部からの問合せ電話はひっきりなしに鳴り響く。

    そんな中、夕方に今更?な事案が発生。今回、関係部署が引き取る、と言った業務について担当外部業者がフローに疑問があると、細かい多数の要望を本部に言ってくる。そういうことも含めて責任を持つ、ということだったから、関係部署に任せたのだが、本末転倒。原因はひとえに関係部署の担当者の能力不足に尽きる。バカの壁というやつだ。この件は副担当者に任せていたのだけど、本部の端で関係者が延々やっている打合せの声は聞こえてくるので、苛立ちが募ってくる。ついに声を荒らげるような状況になったので私が介入。若い応援者も多数来ている本部でやめてほしい。しかし私も久しぶりに強い言葉を使ってしまった。終わったあと何故か急にみぞおちのあたりが痛くなり、30分くらいソファで横になった。幸いそれで何とか治まったが、私にもストレスで体にダメージを受ける部分があることを認識。気をつけないといけない。絶対倒れないことが最重要なポジションであることを自覚はしている。

    夜日記を見たら、タバタさんからエールをいただいていた。ありがたい。ちゃんと日記も読んでいるし書いている。まだブラックアウトはしていない。これからがいよいよ本番。頑張ろう。

    書き手

    海秋紗

    海秋紗

    神奈川県葉山町/57歳

    ©30YEARS ARCADE