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    風早草子

    風早草子
    カザハヤソウシ

    テルマ&ルイーズ

    最近、テレビを見るのも仕事のうちなので、自席には一画面に全チャンネルが表示されたテレビが乗っている。その画面の中でBSで日中放送されていた映画「テルマ&ルイーズ」を久しぶりに見た。公開当時映画館で見たのか、しばらくしてビデオで見たのか覚えていないが、いい映画だと思う。仕事をしながら横目で見ていたけど、やはり最後のシーンで涙が出てきた。

    リドリー・スコット監督にそういう意図がメインであったわけではないらしいが、女性の生きづらさを描いた映画だと思う。調べたら、公開は1991年だった。私が会社に入った年。男女雇用機会均等法は1986年に施行されていたようだが、まだ多くの会社が総合職と女性の一般職を分けて採用していた。セクハラという言葉がようやく使われ始めたくらいの時代。当時、アメリカではタイム誌が特集を組むほどの大論争となったそうな。リドリー・スコットがアメリカ人ではなく、イギリス人なので撮れた、という部分もあるのかな?脚本のカーリー・クーリは女性。

    ロードムービーだけど、何というか爽快感みたいなものは私は全く感じなかった。とてもいい映画だと思うけど。主人公の二人、当時のアメリカ女性が置かれた生きづらさ、閉塞感に胸が潰れそうになる。そしてラストで涙が出てしまう。

    現在の私には22歳の娘がいて、彼女がそんな思いをする社会では絶対にあってほしくないと思っているけど、若い頃、独身時代に見た時も、抱いた感想は変わらなかった気がする。この映画の感想を人と話したことはないけど、どうなんだろう?

    などと仕事中に考えた日でした。

    書き手

    海秋紗

    海秋紗

    神奈川県葉山町/58歳

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