ANAの飛行機は機内サービスのコンソメスープ代で2万円かかってるとしても許せるくらい美味しい。
2拠点で暮らしているので、頻繁に飛行機にのります。 しかし、飛行機に乗るときは基本LCC(格安航空会社)なので、 ANA...

もしもし五島列島
モシモシゴトウレットウ
2025年11月17日

鯛めしは鯛めしを名乗らない方がいい。(鯛の権威のために)
鯛めし食べ放題のお店とか、ご飯が鯛めしになっている魚を扱うお店など、種類豊富にある「海鮮丼」とは違って、鯛めしは鯛めしとして地位を築いているしおかわり自由にされがち。おかわり自由にしないと魅力が出ないと思われているのかもしれない。かわいそう。鯛なのに。鯛ってすごいのに。
鯛めしを頼むたび、「鯛めしを期待しては行けない・・・・!」と自分に強く言い聞かせるが、それでも毎回落ち込むほどの鯛の量かつ、味の薄さと、物足りない感。食べるたびに必ずもやもやして、鯛めしに対する不快感のせいで全ての食事の充実度までだいぶ下がってしまう。
かしわご飯の「かしわ」が少なくてもなんとも思わないのに、鯛めしの鯛は必ず必ず必ず少なすぎるし、それに対して怒りも止まらなくなってしまう。
かしわに対しては、かしわがそんなに高価なものではないし、かしわ以外の具材も入っていることから、たとえかしわが少なくてもなんとも思わないのだろう。
しかし、鯛めしに関してはまず、他の具材が入っていることはない。そして、鯛オンリーで勝負してきてて「めし」という男気あるガテン系ワードまで使っているのに、この少ない量なの?ケチすぎない?と怒ってしまうのかもしれない。
全身GUCCIでコーディネートしてきた彼氏から1円単位で割り勘を迫られる感覚。
鯛が少ない上に、味も薄い。
薄いから満足度が低くなる。かしわは必ず茶色。濃くて美味しいし、鯛めしと違って単品でも満足するし、おかずがなくても食べれて、うどんという同じ炭水化物のセットにすらなりうる優等生。
一方の鯛めしは定食のご飯の代わりになっているでしかなく、おかずがないとたべられない薄さ。
これがもし濃かったら濃かったで、「せっかくの鯛なのに、調味料で誤魔化すなー!鯛の白を黒く染めるなー!」と絶対怒っていただろうに。
しかしそれは一旦忘れて、味の薄さ、単品で勝負できないところにも不満。
ご飯とはっきり見た目形状が違うかしわはすぐ見つけやすいし、区別もつきやすい一方で、鯛めしはご飯と同じ色で質感も似てて馴染みすぎているせいでもともと鯛めしの鯛は少ないのにより少なく感じてしまう。
鯛めしは「ちょっぴり鯛入りご飯」とかに改名した方がいい。
ここまで鯛めしに怒る必要もないが、そうなってしまったのは今日の賄いが鯛めしおにぎりだったから。
求人に「賄いあり」と書かれてあった単発バイト先で、「早く賄いのこと教えてくれないかなー」と思いながら働いたのち、
「最後、賄い用意するけど、食べて帰る?持って帰る?」と聞かれて、「やったー!持って帰りたいです」と言ってワクワクしながら待っていた。
「わかった!」と明るく笑顔で答えた料理長。さらに期待が膨らむ。
そしたら、他のアルバイトの人が鯛めしのおひつを持っているのが目に入り、これは残り物なのか、もしかして賄いなのか・・とドキドキしていた。違ってくれ!と祈っていたが、通じず、その人はこっちに向かってどんどん歩いてくる。。。
「賄い、鯛めしらしいっす。これ自分でおにぎりにできますか?」と渡される。
ショックをうける。他に唐揚げとか・・・魚のフライとか、煮込みとかないんですか。と図々しく聞きたくなってしまう。それも私が今までのバイト先で恵まれすぎていただけで、通常いただけるだけで嬉しい賄いに対してだいぶハードルが上がってしまっていた。
鯛めしでおにぎりを作っていると、「具材は何がいい?」とまた料理長が笑顔で聞いてきた。
「何があるんですか?」と聞いたら「なんでもあるよ」というので、それなら海鮮丼にしてもらっていいですか。と口に出そうになったけど「料理長のおすすめで!一番美味しいやつお願いします!」と言ったら、「それなら明太子だな!1本!」と言った後すぐに、「やっぱりおにぎりに入れるなら明太子これがいいよ」とチューブタイプのを持ってきて勝手に絞られた。
確かに鯛めしはこういう具材がないと味が薄くて物足りないのでいただけるだけ感謝なのだがわがままな私はもうひとつひとつの出来事に対してモヤモヤが止まらなかった。
おかわり自由レベルの鯛めししか食べたことなく、本物の鯛めしを食べたことがない私がいうのは間違っているが、鯛めしは「ご飯〜鯛ちょっと入り〜」に名称変更した方がいい。
いつか本物の鯛めしを食べて私は鯛めしに懺悔したい。