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    悩みのタネに水をまく

    悩みのタネに水をまく
    ナヤミノタネニミズヲマク

    小さな政治

    オフ。昨日気張りすぎたのか、昨晩脳内が盛り上がってうまく寝つけず、翌朝は脱力してダラーんとしたはじまり。緊張と緩和のバランスが偏っていた。あそびをつくって、ゆったり過ごし、ニュートラルな状態を待つのみな一日だった。

    図書館に行く。勉学に励むのは今日はやめて、本をたのしむための来館であった。気持ちは軽く、実際テキストを持っていかなかったので物理的にも軽やかだった。受付で、デジタルデバイスに囲まれる黒猫(限りなくジブリ作品のジジに近い出で立ち)を見つける。現代のひとびとは電子機器にとらわれているのだという暗に発せられた警告を勝手に受け取る。

    昨日買って読んだ本に出てきた、フーコーの本を借りる。

    ちょっと踊ったり』でも、お菓子やらアイスやらを食べる家族の誰かに、必ず視線が向けられることを「ちいさなおうちに相互監視社会がある」とか言うでしょう。家族というミニマムな社会に、政治的な営みが起こっていることを敏感に感じ取って、それをそのまま記述してしまう。

    この辺の注釈にフーコーのことが書いてあって、気になった次第であった。家庭にも、職場にも小さな政治があって、その仕組みをつかんで「こんなことになってまっせ!」と発見できて、報告する場(三十年商店もそのひとつになる)があるとおもしろくなるのかなあと思ったりした。

    そして受け取った本は、思ったより分厚くてたじろいだ。寝る前に読むとぐっすりできそうなタイプだから、起きている間に読みたいな。

    書き手

    ぐっさん

    ぐっさん

    東京都墨田区/33歳

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