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    王様の耳は

    王様の耳は

    彼女のこと

     

    ビール屋さんのカウンターで「私、日記始めたんだ。」とこっそり教えてくれた彼女。日記をシェアしてくれるなんて、なんだか嬉しくてドキドキした。

    彼女やみなさんの日記を読ませていただくうち「私も書きたい!」となり、こちらのお店におじゃまさせていただくことになりました。

    令和7年7月7日という素敵なプレオープン日はsaicoさんからのご提案。ありがとうございます!みなさまどうぞよろしくお願いします。

    子供の頃から、他人によってはどうでもいいようなことをひとりで考えていることが多い。それを外に解き放つことはめったにないので、時々頭の中で渋滞したり気づいたら忘れてしまっている。

    だから、そんな言葉たちを放り込んだりしまっておける穴みたいなものが欲しかったのだ。

    2025年下半期しいたけ占いでは「人生を変えるような運命の波が来る」ということだったので、これからの人生三十年どうなっていくのか、自分のためここへ残してみようと思う。

     

    いちおう本業として20年以上マッサージの仕事をしてきたけれど、上司や先輩に仕事を教えてもらうことがほとんどなかった。「自分の目で盗み身体で覚えろ」というやつ。

    早々に一本立ちさせられ、試行錯誤しながら技術だけは身に着けていった(と思う)。社会人としてのマナーなんて教わる機会がないまま、あっという間に個人事業主になってしまった。

    色々あってしばらくマッサージの仕事から離れた時、たまたまご縁があった異業種でお仕事をさせていただくようになったけれど、“社会人”として自分の仕事のやり方や振る舞い方は合っているのだろうか?といつも不安だった(もちろん今でも不安)。

     

    そんな中で彼女と出会い、一緒に過ごすにつれ、きちんと“社会”とつながっている彼女は私にとって憧れでありお手本のような存在となった。

    大事な時は彼女の服装をまねて、彼女になりきって“社会”へと出かけて行く。

    彼女は私の知らないことをたくさん知っていて、さりげない心配りやセンス、気持ちのよいリーダーシップ、安定感。そして、不安な自分に自信と勇気を与えてくれる。

    この年になって、尊敬と信頼を寄せる先輩であり、心許せる友人と出会えるなんて思いもしなかった。こんな人生があったんだ。

     

    あなたに会えてよかった。いつもありがとう。三十年後も一緒に乾杯していられたら嬉しいな。お互い長生きしようね。

    記念すべき最初の日記は、こんな素敵なきっかけをくれた彼女への想いを、大きな声でこの穴へ埋めておきます。

    (画像は彼女との共同作業。毎年一緒に握るおにぎり。)

     

     

     

    書き手

    ふかやまゆみこ

    ふかやまゆみこ

    東京都町田市/45歳

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