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    王様の耳は

    王様の耳は
    オオサマノミミハ

    何にもしてないけど誇らしい

    今日は予備日。来月のポップアップに向けて、浴衣の準備は昨日で無事終了。

    秋田婦人会。

     

    ゆかさんが以前書いていた、燻小屋でスモークされた麦から作られたビールが完成。

    ビールのラベルには、私の野良着コレクションが使われている。

    この刺し子は秋田刺し子と呼ばれ、母方の曽祖父が着ていた長着の生地。秋田や山形の刺し子はとても細かいステッチになっているのが特徴。

    昔の人にとってぼろや野良着は貧しさの象徴とされるので、どんなに古く素晴らしい手仕事でも廃棄されてしまうことが多い。ラベルになった一枚は普段用や作業用ではなく、家で特別な時に着ていた物だったため捨てられずに残され、母が譲り受けた物だそう。

    以前母親から、私がぼろや野良着を収集したりしていることを、代々農家を営んでいた母方の親戚には決して言わないようにと口止めされたことがある。

    実際に、その時代にその暮らしをしてきた人にとっては不便で嫌な思い出なのだろう。

    とは言え、素晴らしい手仕事であることや、秋田の文化であることはまちがいない。私は特に何にもしていないのだけど(コレクションから何点か貸し出しただけ)、秋田で作られるビールのラベルにしてもらえてすごく嬉しいし、誇らしい気持ち。

    書き手

    ふかやまゆみこ

    ふかやまゆみこ

    東京都町田市/46歳

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