「チンある?」

「え?」

「チン、ある?」

「は?」

「チン、えっと、チン、ある?」

どうした、なんか壊れたか?
え?私が日本語分からなくなっちゃってるんかな。

「チン、持ってたよね。」

何回言われたって、分からない。
え?日本語かな?食べ物?えっと、なんかそういう暗号があったかな。

3分以上、母のチンを聞き続け、ようやく『レンジ』の言葉が出てきた。
母から出たのか、その後続けた会話の中の小さなヒントから結びつけられたのか、どうだったかもう思い出せないけれど。

そういうわけで、わが家というか工場にあるチン、こと電子レンジを取りに、明日の朝出かけることになった。
どうやら、実家の電子レンジが壊れたらしい。

ここ最近、オンラインとて人と話したくない、顔見たくないモード。
めんどうだけれども、それを笑顔で隠す必要のない家族だから、まあ大丈夫だろうとも思う。
娘も、昨日、今日と結局買い物行けなかったけれど、明日はばあちゃんが来るなら出かけようかなってなるだろう。

おめでとうとか、大丈夫?とか、お大事にとか、お疲れさまでしたとか、ありがとうございますとか、色々と伝えたいのに、喉がつっかえて言葉にできない感じ。
指で打ってるんだから、喉は関係ないんじゃないかって感じだけれど、つっかえて出せない。

ここまで書いたら、書けばいいじゃんと思うけれど、そうできない自分がめんどくさい。