24年もこの体と付き合ってきたというのに、今になって気がついた。

私のおへそは、デベソだった。

ちょっと出てる・・?と思ったことはあったけど、

正真正銘のデベソだとは思っていなかった。

母にちょっと「デ気味だよね・・?」と聞くと、

「正直、ちゃんとしたデベソだよ」と教えてくれて、なんだか今までの人生恥ずかしくなった。

なんで恥ずかしいのかといったら、私はへそ=肛門だと思っているから。

鏡の前でまじまじと見つめながら、ふと思う。

なんで今まで私に「あんた、デベソだよ」って教えてくれなかったんだろう。

お母さんも、おばあちゃんも、誰一人として触れなかった。

しかし、母のへそと比べてわかったのは、私がデベソだから、私のへそは肛門に見えるだけで、他の人のへそはへそでしかないってこと。

そういえば、昔からここに溜まるゴミのことを、私たちは「へそゴマ」と呼んできた。

お風呂上がりに綿棒を使って、傷つけないように慎重に、丁寧に、ひたすら掃除し続けてきたあの黒い粒。

溜まってるのを確認して、嬉しくなるし、掃除することをご褒美と捉えている。

耳掃除の時は全然こんなふうにならないのは、汚れがちゃんと目に見えて、確実に取れてる感覚があるからだ。

耳掃除だとゴールも目的もわからない。ずっとムズムズ。

そしてキモいけど、「へそゴマ」を綺麗に拭い去ったその直後、無性に、本物の「ゴマ」が食べたくなってしまうのだ。

真っ先に思い浮かべるのは胡麻団子。なんで胡麻団子なんだろ。。。へそごまは黒いのに。

その後に後追いで、おはぎのゴマ味とか思い出す。ちゃんと黒いやつ。

白和えにたっぷりすり潰した香ばしいゴマや、炊き立てのご飯にパラパラと振った黒ゴマ。

嫌悪したはずの「ごま」という響きが、一瞬にして食欲のスイッチへと変換される。

耳くそは汚いけど、へそごまは美味しそうに見えるし、鼻くそとか耳くそより、人に見せやすい。くそ史上人に見せやすさナンバーワンだと思う。