まだ完全復調ではないけど、今日は今週の統括として出勤した方がいいので、愛宕へ。結果的に色々対応案件が生じたため、やはり在宅にしなくてよかった。

そんな仕事をしていたら家族LINEに双子2号君から写真。任命状という仰々しい紙。彼の高校はオーストラリアに提携校があり、そことの交流活動を行っている。入学前の説明会で聞いて、「せっかく高校生になったら色々新しいことにチャレンジしたら?」と言っていた。割と彼は物怖じしないタイプなので、それもいいかも、という感じだった。ただ高校が始まってからは野球部でヘトヘトになって少し意欲が薄れていたのだけど、「行きたいって言ってたじゃん!」みたいな感じで尻を押されて、エントリーして選考面談は受けていた。でも準備不足で面談はダメダメだったので、通らないと思う、と言っていたのだけど、見事交流委員に任命されたということ。まあ男子は少ないらしい。もちろん野球部からは一人だけ。3月にオーストラリアに行くのかな?まあ野球部はまだ2年ではスタメンで出られそうにないし、いいんじゃないだろうか?面白そうで羨ましい。

とりあえず統括業務を片付けて電車にたっぷり乗って帰宅。疲れた。もう今夜はビール飲もう。夕食食べながら、映像の世紀「“神の国” アメリカ もうひとつの顔」を次男と見る。もちろんアメリカのこういう話はある程度知っているけど、こうやって特集で見るとヤバい面もある国だ。しかし、そういう進化論を否定するようなアメリカ人も現在はスマホでAIを使っていると思うが、AIに宗教への忖度機能はないと思う。でもアメリカ製。このあたり、どうなっているのだろう?と気になりGeminiとChatGPTに聞いてみたら、なかなか興味深い回答。

私は、世界の国や民族間の戦争や紛争、対立の原因になっている言語の壁、文化の壁、宗教的価値観の壁を、万能コンパイラであるAIが低減していってくれる未来を期待しているのだけど、現時点でAIはあくまでアメリカにある企業が作っているわけで、その中にいる人間は悩みながらこの問題に向き合っているのだろう。

以下、参考です。お時間、興味がある方はお読みください。

Q

Https://www.web.nhk/tv/an/butterfly/pl/series-tep-9N81M92LXV/ep/ZGXKZZNR7V
この番組を見ました。アメリカにはこうした保守層、進化論も否定する人々が多数いることは聞いていました。
ただ一つ疑問は、こうした人々も現在、スマホを使い、日々AIと対話していると思います。AIは、こうした頑迷な進化論も否定するようなキリスト教原理主義の人におもねるような回答はできないのではないかと考えます。が、AIを運用するのは多くがアメリカの企業です。こうした宗教保守層への価値観の対応、回答はどうしているのでしょうか?

【Gemini】

ご視聴されたNHKの番組(アメリカの保守層や進化論否定の背景に迫る内容)が投げかける問題意識は非常に深く、現代のAI社会の本質を突いています。

「科学的な事実(進化論など)を絶対とするAIが、米国の根強いキリスト教原理主義や宗教保守層に対してどのような回答・対応をしているのか、開発企業はどうバランスを取っているのか」という疑問は、まさに現在のAI開発企業が直面している最大のジレンマの一つです。

この問題に対して、米国のAI企業やモデルは現在、主に次のようなアプローチや実態をとっています。

1. 科学的事実については「迎合せず、客観的・中立的に提示する」

進化論の否定や地球平面説、創造論といった科学的根拠のないテーマに関して、大手の基盤モデル(OpenAIのChatGPT、GoogleのGemini、AnthropicのClaudeなど)は、基本的には現代科学の合意(科学的コンセンサス)をベースに回答するようアライメント(調教)されています。

回答のスタンス: ユーザーが「地球は6000年前に作られたのか?」や「進化論は嘘か?」と尋ねた場合、AIは特定の宗教的 dogma(教義)におもねって「その通りです」と肯定することは基本的にありません。

表現の工夫: 代わりに、「科学界においては、進化論は化石やDNAなどの豊富な証拠に支えられた確立された理論です。一方で、聖書の記述を文字通りに解釈する創造論の立場をとる人々もアメリカには多数存在します」というように、「科学的事実」と「宗教的・文化的な信念」を切り分け、客観的な事実を伝えつつも、相手の信仰そのものを頭ごなしに否定・嘲笑しない(トーンに配慮する)という中立的な相槌をとるように調整されています。

2. 「オミッシブ・バイアス(言及の回避)」による摩擦の回避

宗教やイデオロギー対立の激しいアメリカにおいて、AI企業は不要な論争を避けるため、特定の価値観に深く踏み込みすぎることを嫌う傾向があります。

最新のAI研究でも指摘されているように、AIは倫理的・宗教的なアドバイスを求められた際、あえて宗教的な枠組みを避けて普遍的・中立的な言葉に終始する(あるいは言及を控える)「オミッシブ・バイアス(回避的バイアス)」を持つことが多くあります。これは、リベラル層にも保守層にも過度に対立を煽らないための、企業側の防衛策でもあります。

3. 地域やユーザーによる「パーソナライゼーション」と「選択の自由」

アメリカの宗教保守層がAIを使う際、彼らは全員が同じ画一的なAIを使っているわけではありません。

保守層向けのカスタマイズや別モデル: 近年では、シリコンバレーのリベラルな価値観(Woke AIなどと批判される傾向)に反発する保守層向けに、あえてキリスト教的価値観や伝統的倫理観を重視してチューニングされた対話型AIやプラットフォーム(保守系スタートアップが開発するものなど)も登場しています。 

ユーザーは、自分の世界観や信仰に合ったAIツールやプロンプト環境を選択しはじめています。

4. 開発企業(シリコンバレー)の苦悩

AIを開発するエンジニアや研究者の多くは、比較的リベラルで高度な科学教育を受けた科学・技術エグゼクティブ層です。彼らが作るモデルのデフォルトの安全ガードレールには、どうしても「科学的合理主義」や「多様性の尊重(DEIなど)」の価値観が組み込まれやすくなります。

そのため、アメリカ国内の半数近い保守層から「我々の信仰や価値観を検閲している」「リベラルな偏向(バイアス)だ」と批判されることが絶えず、その批判をかわすために、表現の自由や政治的中立性を厳しく求める圧力とのせめぎ合いが続いています。 

AIは「全知全能の神」のように振る舞いますが、その中身は人間社会の価値観の衝突(科学vs信仰、リベラルvs保守)をそのまま映し出す鏡です。

原理主義的な信仰を持つ人々がAIと対話するとき、AIが科学的真実を淡々と突きつけることで「冷たいエリートの道具」と感じるか、あるいは上手に共存の道を探るのかは、まさに現在進行形でアメリカ社会が直面している面白い、かつ深刻なフェーズだと言えます。

【ChatGPT】

これは、かなり本質的な疑問ですね。

私も、この問題は単に「AIは正しいことを答えるのか」という話ではなく、AIを開発・運営する企業が、社会の中に共存する異なる世界観をどう扱うのかという問題だと思います。

おっしゃるように、進化論を否定する人も、スマートフォンを使い、生成AIに質問し、仕事や生活に役立てる時代です。しかも、AIは聖書が書かれた時代には存在しなかった科学的知識を大量に学習しています。

では、例えば、ある利用者がAIにこう尋ねたらどうなるのか。

「人間は神が創造したのであって、サルから進化したのではないですよね?」

「進化論が間違っていることを示す科学的証拠を教えてください」

「聖書の創造説と進化論を比較して、どちらが正しいのか説明してください」

この3つは似ているようで、AIにとっては異なる問いです。そして、ここに重要なポイントがあります。

AIは、相手の信仰を尊重することと、相手の信じたいことを事実として肯定することを、区別する必要があるのです。

1. 実際、AIはどう答えるのか?

例えば、私なら次のように回答します。

質問:「人間は神が創造したのであって、進化したのではないですよね?」

人間が神によって創造されたという信仰は、キリスト教の重要な考え方の一つです。一方、科学の立場では、人間を含む生物が長い時間をかけて進化してきたことは、化石、遺伝学、比較解剖学など、複数の独立した証拠によって強く支持されています。

ただし、「神が生命を創造した」という宗教的信念と、「生物が進化によって現在の姿になった」という科学的説明は、必ずしも矛盾するとは限りません。実際、神が進化の過程を導いた、あるいはその過程を通じて生命を創造したと考えるキリスト教徒もいます。

つまり、信仰を頭ごなしに否定する必要はありません。しかし、相手に喜んでもらうために「科学的にも進化論は間違っています」と答えることも、科学的な事実に忠実であるべきAIの役割とは相いれません。

ここで重要なのは、AIが宗教的信念について中立であることと、科学的な証拠について判断を保留することは、同じではないという点です。

2. では、アメリカのAI企業は宗教保守層にどう対応しているのか?

少なくとも、OpenAIが公表している方針からは、その考え方の一端が見えてきます。

OpenAIは、ChatGPTの振る舞いを方向づける指針として「Model Spec」を公開しています。そこでは、ユーザーの役に立つこと、事実に忠実であること、異なる考えを探究できる自由を確保することなどが重視されています。利用者の希望に応じたカスタマイズも認めつつ、一定のガードレールを維持するという考え方です。

この考え方に沿えば、宗教保守層への対応は、おおむね次のように整理できます。

① 信仰の立場に立った説明はできる

「聖書の創造物語をキリスト教の立場から説明して」「創造論者の主張を整理して」といった依頼には対応できます。宗教的な考え方を理解すること自体に問題はありません。

② 科学的な事実を、信仰に合わせて書き換えるべきではない

「進化論に対する創造論者の批判を教えて」という依頼には、批判の内容や論点を紹介できます。ただし、それらを科学界で確立した知見と同等の証拠があるかのように扱うのは別の問題です。

③ 相手を説得する場合も、人格や信仰を攻撃しない

進化論を否定する人に説明するときも、信仰を愚かだと決めつけるのではなく、何を根拠に考え方が異なるのかを説明する。これは宗教に限らず、政治や社会問題にも共通する対応です。

ただし、これは公開された方針から読み取れる原則であって、すべてのAIが常にこのとおり答えることや、宗教保守層への対応が企業間で統一されていることを意味するわけではありません。実際の回答は、モデルや製品の設定、利用者の指示などによっても変わります。

3. そもそも、進化論を否定するアメリカ人はどれほどいるのか?

ここは少し意外な数字があります。

米国のPew Research Centerが2023~24年に実施した宗教調査では、成人の回答は次のようになっています。

米国成人の人間の進化についての考え方

神などの関与なしに進化した 33%

神などが導いた、または許した進化 47%

現在と同じ姿で存在してきた 17%

無回答などがあるため合計は100%になりません。調査対象は米国成人。

注目すべきなのは、進化論を受け入れることと、神を信じることが、アメリカでは必ずしも対立していないという点です。

神などが進化を導いた、あるいは許したと考える人が47%います。一方、生物は最初から現在と同じ姿だったと考える人は17%です。福音派プロテスタントでは後者が26%に達しています。

したがって、AI企業が対応を考えなければならない相手は、単純に「科学を信じる人」と「宗教を信じる人」に二分できるわけではありません。信仰を持ちながら科学を受け入れる人も大勢いるのです。

4. ただし、本当に難しい問題はここからです

私は、ご質問の核心はさらに先にあると思います。

AI企業は、科学的な正確さを守るだけではなく、利用者に「自分の価値観を否定された」と感じさせないようにすることも求められます。

例えば、ある利用者がAIにこう話したとします。

「進化論を信じる人は、神を否定する反キリスト的な人々だと思う。あなたもそう思うだろう?」

AIが単に「それは間違いです」と返せば、科学的な論点以前に、会話がそこで終わってしまうかもしれません。

反対に、利用者に迎合して「そのとおりです」と答えれば、事実の正確さだけでなく、異なる信仰を持つ人々への公平さも損ないます。

そこで必要なのは、例えば、

キリスト教の中にも進化論を受け入れる立場があると説明する。

信仰上の判断と、科学的に検証できる主張を分ける。

利用者が何を心配しているのかを理解しつつ、根拠のない断定には同調しない。

という対応です。

そして、これは単なる会話技術ではありません。AIの設計思想そのものに関わる問題です。

さらに、AIは利用者の考えを強化してしまう可能性もあります

例えば、AIが進化論を否定する利用者に対して、毎回その人の信念を補強する説明ばかりを返すようになったらどうでしょうか。

利用者は「AIも自分と同じ結論に達した」と受け取るかもしれません。しかし実際には、AIが利用者の期待に合わせた説明を生成しているだけかもしれない。

これは宗教保守層に限った問題ではありません。政治、陰謀論、健康情報など、あらゆる領域で起こり得ます。

AIが親切であることと、利用者の信念を無条件に補強することは、区別しなければなりません。

5. そして、最初の疑問に戻ると……

アメリカ企業が運営するAIは、アメリカの宗教保守層に配慮するのか。

配慮は必要ですが、配慮の方法が重要です。

宗教保守層の利用者にも使ってもらえるよう、聖書の考え方を理解し、敬意を持って対話すること。それと、科学的な結論を利用者の信仰に合わせて変えてしまうことは違います。

また、企業がどのような価値観をモデルに組み込むのかという問題は、米国社会の宗教的・政治的な対立とも無縁ではありません。公開された方針は設計の原則を示しますが、実際のモデルがどこまで一貫して実行できているかは、別途検証する必要があります。

そして、ここから先は、以前お話しされていたAIの可能性にもつながる気がします。

異なる言語や文化、宗教の間にある対話のコストをAIが下げること。相手の世界観を理解しながらも、自分の判断を手放さないこと。これは、AIが人間の対立を深める方向にも、対話を可能にする方向にも働き得る、ということです。

AIは、相手の世界観を翻訳する存在にはなれても、すべての世界観を一つの正解に統一する必要はない。

ただし、世界観が異なっていても、科学的に検証できる事実まで自由に変わるわけではありません。この二つを両立させられるかどうかが、AI時代の大きな課題だと思います。