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    島縞

    島縞
    シマシマ

    夏にうわつく私を察したようなミニトマト

    実家から帰ってきた。
    昨晩は障子を開けて、娘と甥っ子と室内天体観測を楽しんだ。
    ふたりの会話が今どきねぇ、なんて思ってしまったけれど、とても感動しているのは伝わってきた。星座の位置がわかるようになりたい!というので、この夏は星座早見表を手に入れようと思う。小学校で作った、くるくる回してその日の時間の星の位置が確認できるやつ。あれはとても大好きで、大学生になってもずっと持っていたのだけれどいつの間にかどこかに行ってしまった。あれを見ながら、娘と星座を探せるのかと思うとワクワクする。

    実家は満喫できたけれど、心配だったのはベランダのミニトマトとピーマン。丸々3日間おうちを開けていて、室内はクーラーをつけて守れるけれど、室外はそうもいかず。

    干からびてしまった葉もあったけれど、水をあげてしばらくするとしっかりとその葉を広げてくれた。しかも、その間にしっかりとその実を真っ赤に染めてくれて、今日の収穫は過去最高をまたも更新し15個!。喜んだ娘が手を一緒に写真を撮らせてくれて、ひとこと「夏の思い出になるね」と。
    母の胸はじんわり温かくなりました。

    よく見るとふやけた指先は、久しぶりにわが家のお風呂でのんびりと浸かったため。やっぱりわが家が落ち着くのよ、っていうのが言わなくても分かるくらい、テンションが高く、変顔をいくつもお披露目してくれて、私より10分以上長くお風呂を楽しんでいた。

    こちらは、娘提案のアングル。ミニトマトの苗と一緒に撮りたかったのだそう。窓開けてあげればよかったのに、母はそのことに今気づいたよ。

     

    そんな収穫後、娘が冷蔵庫から取り出したのは、カップに入ったイロトリドリのミニトマト。
    自分たちで作ったものに肩入れしたくとも、お店で売られている農家さんのミニトマトのほうが美味しいことを娘はちゃんと分かっている。
    思い出と美味しいは別物だよね。
    思い出としてのミニトマトは心で、農家さんの美味しいミニトマトは舌で堪能する娘。自分の中に、その違いと楽しみ方があって、とてもいい。

     

    とこさんのロゴ、昔ながらの喫茶店のような、スナックのような、そんな感じがとてもいいですね♡

    書き手

    ひらのあすみ

    ひらのあすみ

    長崎県五島市/43歳

    ©30YEARS ARCADE