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    島縞

    島縞
    シマシマ

    太陽に勝る日々

    同じ時間に起きていても、少しずつ太陽より起きるのが早くなってきた。
    まだ暑い日は続くけれど、確実に秋の足音が聞こえている。
    少しばかり気が早いが、読書の秋、食欲の秋、秋は楽しいがたくさん詰まっている。秋、って聞いただけで少し切なさを感じつつ、両手を上げてこの季節がきた!と喜びたくなるのはなんでだろう。

    今朝、『飛ぶ教室 第82号』の数ページを読んだ。
    わたしのこわいもの、を色んな人が上げていて、こわい、と言ってもそこから連想するものだけでなく、ニュアンスが、こわいの概念が違っていたりするのも面白い。

    そして、考えてみた。
    わたしのこわいもの。40代なかばに差し掛かろうという歳になってきて、子も守らねばならぬと気をはって過ごした年月。
    存外に、こわさが薄れてきたようにも思う。
    ただ、離れているときに娘にもしものことがあったら、と思うとゾッとする。正気ではいられなくなりそうなので、それはもう考えないことにしよう。
    うん、そうだ。この夏のゾッとしたこと。以前、日記でも書いた気がするけれど。
    ベランダで遊んでいた娘が、「助けて」と微妙に大きな声で叫んだ。そばへ寄れば、まあまあのサイズのゲジゲジがスタタタタ、と壁をこちらに向かって歩いてきているではないか。
    ああ、あの足の動きを想像しただけで、ゾクゾクする。
    虫が苦手な皆さまへ、嫌な想像をさせてしまったことをお詫びします。

    書き手

    ひらのあすみ

    ひらのあすみ

    長崎県五島市/43歳

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