三十年商店

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    島縞

    島縞
    シマシマ

    たまたま聞こえてきた音

    早い時間から雨が降って、出かける頃はまだ大粒だったけれど、向かっている間に空が明るくなってきた。
    山にはまだ雲が垂れ込めて、あちこち白いモヤが立ち込めて。
    コーラとお花(娘に選んでもらった黄色と白)を買い、娘が寄ってほしいと言ってた百均にも寄る。

    目的地到着の頃には気にならない程度、あちこちきれいに濡れてて、花を包んでもらった新聞紙がいい掃除道具になった。娘チョイスの花も、まわりを照らしてナイスチョイス。

    義父に電話して、今からおいなりさん持ってくよって伝える。
    義父のところにいくと、必ず倍返し以上に物を持たせてくれる。今日は、畑で採れた甘夏を袋いっぱいに、電話を切ってすぐに蒸し始めてくれたおいもも。
    娘を見てすぐ、「また大きくなったっじゃなかっか」とギュッとして嬉しそうで、娘はハニカミ。

    もう使わなくなった釣り道具のあれこれも、父に持ってってくれと預かる。

    お昼に買ったPascoの黒糖とくるみの蒸しパン、黒糖の香りがやさしくて美味しかった。
    娘は、ヤマザキ春のパンまつり1.5点のシールが付いたチョコパン。レジを通して慌ててこのシールを剥がしたものだから、きれいにのりの部分だけ残ってしまった。
    サッカー台のテープを使って最後の0.5点分として、シール台紙に貼り付ける。ようやくお皿1枚と交換してもらえた。

    帰ったら、娘は買った注射器でスクイーズに空気や水を入れる。
    TikTokは娘にあれやこれやと教えてくれる先生みたい。

    おやつには義父からもらったおいも。食べたら、今晩用のおいなりさんをつめてしまって、畑のそばの花しばと庭の花を花瓶に飾り、おいなりさんもお供えする。

    そういえば、お花を娘に切ってもらう時、畑からパチパチと何かはぜる音。
    風でサラサラサラと麦が揺れる音に混じって、聞き逃しそうなくらいの、パチパチで、これも麦からの音だった。
    雨が降って、晴れて、麦はしっかり乾いてしまって、それでパチパチするのが聞けたのかも。

    久しぶりにみた『すいか』が、どのシーンも自分に染み込みすぎてて面白すぎる。

     

    書き手

    ひらのあすみ

    ひらのあすみ

    長崎県五島市/44歳

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