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    もしもし五島列島

    もしもし五島列島
    モシモシゴトウレットウ

    ランチミーティングと会食の謎。口は一つしかないのに食べる・話すをどう両立させるの〜耳は二つあるにも関わらず二つあるにも関わらず一個のことしか聞けないのにね

     

    かつての私は、たくさん話すことや場を盛り上げることが、誰かの役に立つことだと思い込んでいた。

    けれど最近、本当は「しずか」な方がいいんじゃないか、と思い始めている。

    ただひたすら、相手の話を丁寧に、丁寧に、こぼさないように聞く。

    そうなってくると、ふと不思議になる。

    いわゆる「ランチミーティング」や「会食」って、一体どういう仕組みなんだろう?

    私たちの口は、たったひとつしかない。

    それなのに、咀嚼して「食べる」ことと、言葉を紡いで「喋る」ことを、どうやって両立させろというのだろう。

    食べることは、全身の労力を使う一生懸命な営みだ。

    目の前のご飯が持つ「おいしい」を五感で理解することと、相手が話す「難しい内容」を頭で理解すること。

    そのふたつを、どうして同時に、しかも完璧にこなせるなんて思えるんだろう。

    私にとって、食べる時間は、もっと「のんき」でいいはずのものだ。

    美味しいものを、美味しいとだけ感じていたい。

    だから、ご飯の時間に難しい話は、もう一切したくないな。

    「しずかなひと」になると決めた今年。

    ご飯の時間は、頭をからっぽにして、ただ「美味しい」という奇跡に没入する。

    もし誰かと共にするなら、中身のない、どうでもいい話を笑いながら。

    口がひとつしかないのは、きっと「今はこれを大切にする時間だよ」と教えてくれているから。

    食べる時は食べる、聞く時は聞く。両立ということは絶対にできない。しようとしない。

    書き手

    中村千結

    中村千結

    長崎県五島市・東京都大田区/24歳

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