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    島縞

    島縞
    シマシマ

    もうすぐ夏

    6月16日火曜、たくさんの青を見つけた日。

    午前中のうちに、娘とでかける。
    給食の時間まで2時間弱。30分かけて学校のある町に向かった。

    この日はとても晴れていて、その途中の海も真っ青で、娘が「ブルーハワイみたい!」と言うので、海を切り取って氷の上に乗せたのを想像してみた。
    海は、ゼリーみたいにプルンプルンで、シャクシャク食感。
    絶対美味しい青。

    帰りは、地平線の上に浮かび上がったような薄い雲を見つけた。
    それを囲う水色が、たまらなく淡くて、ふたりであの色好き、一緒ねって言い合った。
    雲の右と左で、色えんぴつと水彩絵の具みたいに違う青だった。

    空のキャンバスもさることながら、娘の描いた猫の似顔絵も味があって、たまらなくうちの猫だった。

     

    6月17日水曜、娘の髪を初めてすいてもらった。

    これだけの毛が頭に乗ってたのか、これだけなくなっても、まだまだフサフサの娘の頭。
    さわったらとっても軽くて、これは最初のシャンプー、感動するやつ。

    それなのに、そんな日に限って、いやしょっちゅうだけれども、お風呂は一緒に入れず。仕事を中断したらよかったのだけれど、そうもできず。
    ドライヤーで乾かしたら、すっと首筋がみえた。

    帰りの車、暑くてエアコンをつけたら、「髪じゃなくて頭皮が涼しい!いつも髪だけが冷えてたから」って。
    娘は人間だけど、頭にだけ毛皮をかぶってたんだな。そりゃ暑かったろうなあ。

     

    今日、ひとりでお仕事に向かう。

    前を行くおじちゃんが、窓から手を出してた。
    子どもの頃は、危ないから出すな!ってものすごい怒られたけれど、おじちゃんたちはどうしてあんな出してるんだろう。

    霧雨が降るのに、袖はぬれないのかな。
    対向車が近づくと、気持ち引っ込む手。風でもよんでいるのかな。島の男の血がそうさせるのか?

    いや、目の前のおじちゃんがそうであって、みんながみんなそうじゃないよな。
    って否定した次の瞬間、信号待ちの車に追いついたら、その車からも手が見えた。
    ひとりじゃなかった!

     

    最近、蚊にかまれるのだけれども、いつまでもかゆくて、今年の蚊はずいぶん強いよね、と母と意見が合致した。
    よりにもよって、指とかなかなかかくのが大変なところをかんでくれる。

    おじさんの畑で採れた、甘い甘い、初物のとうもろこし。
    夏が近い。

     

    書き手

    ひらのあすみ

    ひらのあすみ

    長崎県五島市/44歳

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