WORK HARD
今日は夫が保育園の送迎を担当してくれたので、久しぶりに家でがっつり仕事ができた。 子どもと1日中2人でいる日が続いたあと...
浮記
2025年9月11日
今朝保育園送りの帰り道、紫花の百日紅をみた。あ~っと通り過ぎブレーキをかけて振り返る。ひさしぶりにOKに寄れたのがうれしくて1万5千円分も買いだめしてしまったばっかりに前方がかんなり重たくなった自転車をUターンさせるのは億劫だったけど(しかもすんごい狭い道!)百日紅好きとしてはもう少し近くでみてみたかった。
とくべつ植物に詳しいわけではないけれど、アレルギー体質の夫と同棲をはじめるときに「ああ一生動物と共に暮らせないのか」と悟り少し植物にめざめた。それから我が家のシンボルになりますようにと迎えたベンガル菩提樹をはじめ着々とおうちグリーン化が進んでいった。国立に住んでいたころの家は3階建ての3階住まいの、いちおう最上階ルーフバルコニーというやつで賃貸物件にしては破格の広さだったてのもある。いま振り返ると屋根がないのに地植えはではないから雨風や暑さ寒さで植物たちにとって否ガーデニング初心者にとっては過酷な環境だったのだけどコロナ禍もあって過ごす時間が長かった分いい思い出になっている。おうちグリーン化が進むと、もともと好きだった散歩も違う視点での楽しみが増えた。当時(たった数年前なんだけど)いまほどAIが盛んではなかったからGoogleレンズすらそんな精度はよくなくて、写真を撮ればなんの植物かわかるというアプリPictureThisを課金して散歩をたのしんだ。そこで知った皇帝ダリア、木立朝鮮朝顔、崑崙花、山牛蒡、小海老草、雪柳、立葵などはいまでも見かけると「おっ!●●だ~♡」となる。百日紅は名前は知っていてその名のとおり木肌がつるつるなのは解っていたが、真夏にこんなかわいらしい花が咲くとはまったく知らなかった。しかも枝先に花がもこもこついているので、風に吹かれるとわさわさ~と揺れる。それが神主さんが使う大幣ぽくもあり、ちょっと神々しくうつる。
本当にある時急に気づいたのだった。国立時代よく行った立川の一六珈琲店。自宅からずっと歩いて最後“やすらぎ通り”にさしかかるのだけど、ある時急に「ワッなんかこの通りすんごいキレイな道じゃん!」と。そして一度気づくとこの通りだけでなく近くの“すずらん通り”まで、というかこの立川駅東口一帯が百日紅だらけで満開絶景だった。これが百日紅!!何も知らないわたしは、こんなきれいな木と花があるなんて立川は最高だなんて思ったりした。そしてこれもよく行っていた昭和記念公園の、あの手前にある背の低い木々も実は百日紅だったと知る。あそこは無料エリアだし、ここで秋のお花見ができちゃうね〜という位きれいに咲いていた。
百日紅は木肌を見ればすぐに確信につながるのだけど、すると家の近くの公園や一般家庭のお庭、そこらじゅうにあのきれいな花が咲いているではないか!!一軒家の方からしたら庭に植える木の選択肢のひとつとして当たり前なのかもしれないけれど、こんなに身近な存在だったとは~と感動してしまった。(妊娠した途端に妊婦マークをつけている人ばかりに目がいき「少子化なんて嘘じゃん!」となったり自分が当事者になると世界がそれで溢れているように感じるこの現象に名前はあるのでしょうか)その後、白い花をつけている百日紅をみて白も良いねとなり、小石川植物園では屋久島以南に分布している「シマサルスベリ」に出会いドでかいし脱皮がはじまった頃でやっぱり木肌も良いわよねとなったり。そして今日は初紫にお目にかかった、というわけです。
しかも面白いのが奥に(写真だと手前?)まだ青い柿の木に1本ビビッドな薔薇(たぶん)。今日みたいな天気というか季節の変わり目を象徴している感じがしてUターンした甲斐があった。写真だとふつうのピンクに見えてしまうね、加工してないんだけどSEの限界か?残念。実際は薄紫なのです。そういえば、昨日子どもが初めて空の鳥の群れに気づいて「あ~っ!」と指さした。今まで「飛行機だよ~」って空を指しても上方向が見られなかったというのに。確実に世界が広がっている人、やっぱり面白いし感化されちゃうからありがたい。
埼玉県さいたま市/36歳