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    浮記

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    も・もく。も・もく。

    仕事に終わりがみえてきた。もうすぐだ~まいにち追いつくのに必死で憂鬱だったけれど、やっとこさ点と点がつながって全貌がみえてきた感があり、来年はもっとスムーズにいけるぞっという自信につながってきてはいる。しっぱいは、次に活かせばいいだけ!

    子どもをお迎えにいって、ひたすら保育園のまわりを歩く。地面にチョークで描かれた記号や数字ひとつひとつ「なんだ?」と質問される。一昨日だったか白い猫がいた家の垣根を「今日もいるかも!」と不審者といわれても仕方がないスタイルで覗く。1本行ったことがない道があり行ってみる。その先に坂があり、私有地っぽいねと思いつつ進んでみる。やっぱり私有地だということで坂をもどる。ミモザの木をみあげて首がおかしくなって笑う。幼稚園にいるうさぎをみる。犬にあいさつする。石をひろう。水たまりに石をなげる。

    カワイイ言い間違いが我が子にもでてきたのでここに記しておく。わたしはもともと子ども自体が苦手だという自認だったけれど、親戚の子友人の子それぞれの言い間違いにはいつもキュンとくるものがあった。いま笑いをこらえているのは「もくもく」を「も・もく」ということ。またその回数も増えてきた。雲を見て、機関車を見て、湯気をみて、寒い日の息を見て。これが「もくもく」と言えてしまう日がくると思うとすでにかなしい。ずっと「も・もく」といってほしい。なあんて勝手なんだけど。ドクターイエローのことを長いこと真似して繰り返すことしかできなかった。「ど」「ど」「く」「く」みたいに。それがいまは自分でゆっくりだけど「ど く たー い   ろー!」と言えるようになったのには感動した。けれど、はやぶさのことを「さ」と言っていたのが「す さ」になった今はなんだかさみしさを覚えるという謎。ドクターイエローも、もっとスムーズに言えるようになったらさみしくなるのかな。完成がみえることが怖いのかしら。親って勝手だ。

    それにしても1歳の誕生日前に歩けるようになった我が子。歩くだなんて生まれたときには考えられなかったし、甥っ子ができるまでそこらへんで歩いている子はみな3歳以上だと思い込んでいたくらいだ。それが2歳直前でこんなに語彙が増えるなんて。1年1年の人間の進化がすごすぎて、そりゃあ老けるよな、と思った。そりゃあ自分時間ないよな、と。単純に時間だけでなく世界は子ども中心になる。そんなの当たり前だ、こんな刺激的な毎日を過ごしているのだから。そういえば今日はじめてきれいに足をそろえてJUMPできていた。うれしそうだった。そりゃうれしいよね、楽しいよね。そんなことに、今更気づいた36歳の春。

     

    書き手

    migiwa

    migiwa

    埼玉県さいたま市/36歳

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