三十年商店

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    島縞

    島縞
    シマシマ

    立ち上がる白

    昨日から外が真っ白。湿度100%に違いない。
    私も娘も、エアコン24時間稼働。けれど、母はようやっと扇風機を回しだした。
    エアコンの風では眠れないからって。熱中症だけは気をつけてほしい。

    父は、着々と回復しつつあって、お風呂やリハビリが始まった。
    廊下を理学療法士さんとヨロヨロ歩いている。今週MRIの検査も決まって、そこで問題なければ退院だとか。

    本人は順調だけれども、ちょうど同じ時期に、同じ病院に入院した父の一番の友人が亡くなった。
    父は、退院してから寄る場所がなくなったとポロポロ泣いていた。

    そんな姿に、父への態度をすべて緩められるわけではないけれど、生身の人間であることは思い出させてもらった。
    こんな書き方、血も涙もないけれど、そう思わざるをえない事情のひとつやふたつ、家族ならあったりなかったり。

    翌日には父の叔母も。
    どうしてだか、こういうことは重なる。
    実家にいると、娘とふたりで暮らしている時よりも別れに接する機会は増える。

    今日は青空が覗いて油断していたところに、バケツを引っくり返したような大雨に遭遇。
    と思えばまた止んだり、降ったりの繰り返し。

    山から立ち上がる白がもののけ。

    書き手

    ひらのあすみ

    ひらのあすみ

    長崎県五島市/44歳

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