しばらく前にネットで話題になっていたが、首都圏の天下一品が6月末で大量閉店するということ。渋谷店もその対象だ。フランチャイズの経営の事情らしいが、私にとって重大な問題だ。（笑)

唯一無二のこってりスープのラーメン、天下一品は京都で大学時代を過ごした私にとってソウルフードだ。我々は天一と呼ぶ。京都北白川発祥のチェーン店だが、三十数年前は関西圏以外にはほとんどなかったのではないかと思う。大学生になってから初めて食べ、すっかりハマった。週三くらいで食べていたと思う。友人たちとどこかに遊びに行ったりしても、帰ってきて最後に天一を食べて解散、という具合。大学3、4回生の時は一乗寺に住んでいたので最寄りは北白川本店だった。何回行ったかわからない。学生です、というだけで50円割引してくれるのもありがたかった。北白川本店以外も、どこに店があるか、頭に天一マップが組み込まれていて、どこかに用事で出かけると、その最寄りの天一で食事を済ませる。銀閣寺店、木津川店、祇園店、久御山店、大学近くの今出川店もよく行った。あの頃、体細胞の何割かは天一由来だったのではないだろうか？

その天一だが、就職後、札幌から東京に帰ってきた頃から、関東でも増えていった印象。当初は新宿歌舞伎町くらいしかなくて、無性に食べたくなるとわざわざ歌舞伎町に行っていたが、そのうち、当時住んでいた上北沢のアパートから徒歩圏の八幡山、甲州街道沿いに新たな店が開店した。９年間勤務した広島にも家の近く、職場の近くにあったし、３年間勤務した横浜時代も関内の天一まで時々歩いて行っていた。さすがに今は行くのは数ヶ月に一回程度だけど、パワーが落ちている時、気合を入れたい時に食べているので、渋谷から無くなるのは残念。

今日は半年間通って続けていた歯の治療がようやく終了。最後は抜いた下の歯の後に入れる「入れ歯」を作ってもらい装着。入れ歯って、こういう構造のものなのね、と初めて知る。しかし入れ歯とは。もう初老だ。（笑）寝る時は外すもので毎日手入れしたほうがいいそうな。そうやって人間はだんだん爺さんになっていくわけだ。

歯医者の帰り昼に近くなっていたので天一に寄った。入れ歯を装着して初めて食べるのが天一のラーメンとなった。意外と違和感なく特に問題なく食べられる。さすが天一。そういうわけではないか？

一応決戦前に歯の治療が終わり、戦闘準備完了だ。あとはひたすら戦うのみ。天一パワーもチャージしたし、頑張ろう！