アルキメデスは浴槽から溢れる水を見て「ユリイカ!」と叫んだ。私たちは日々見聞きする言葉に触れては「エフェメラ!」と叫ぶともなしに記録しようと思う。言葉は儚いものであるからこそ、今このときを確実に残してくれるから。

「西野の話ばっかりしてるポッドキャストだけどね。」
迎亮太(ダークサイド)

低気圧ですね。

ーですね。いつもどおりやる気を喪失しているようで。

低気圧のせいですよ、ぜんぶ......と、言いたいところだけど。

ーだけど?

ここ数日を振り返ると、今日はおやすみのタイミングよ。

ー忙しかったと。

土日両方とも増田書店だったし、火曜日は銀座で打ち合わせがあって、昨日もまた増田書店。

ー月曜日が暇そうで(笑)

うん、まあ月曜日は暇だったな(笑)。三鷹で作業して、夜吉祥寺で飲んだだけだし。

ーしかも三鷹で古本屋寄ったりしてたでしょう。

はい。やっぱり低気圧のせいかも。

ー(笑)。ともかく暇だから、呼び出されたわけですね。

午前中は調子よかったんだけどな。

ーローソンにプリントアウトしに行ったくらいでしょ。それも増田書店に置くフリーペーパーの。

久しぶりに作ってね。作ってみるとやっぱり楽しいからさ、そっちのほうはどんどん進む。

ーまあ、そんなもんですよね。にしても、フリーペーパー、もとい、エフェメラを作ったようなもので。

ね。まあ、特に機能はない紙切れだけど。

ーイシュミナだと。

(笑)。そうね、イシュー・ミーンズ・ナッシングです。

最新回、ボロクソ言われてましたね。

ボロクソっていうか、まあ事実ですから。逆に意味あり過ぎだなとは思うけど。

ーイシュー・ミーンズ・サムシング。

直球でダサい(笑)。とはいえ、あれも箱物的発想で名付けてるしね。

ーノノワ的な(注:ルミネ的な、JR系箱物ショッピングフロア)

怒られるよ、ノノワなんてダサいんだから。謝っておきましょう。

ーごめんなさい。とはいえ、結局西野の話ばっかりしてるポッドキャストだけどね。

1980年代生まれにとってのヒーローなんですよ。ほっときましょう。

ーダサい。

それはさておき、例のフリーペーパー、いろいろ書きそびれたことがあるなと思っていて。

ー本まわりの話、いろいろ書いてたでしょう。神保町の古本まつりとか、増田書店の路上の視野とか。大好きな若林恵、坪内祐三の名前も出て。

いや、書き終えて気付いたけど、ひとまず『BUTTER』の河出文庫化ね。

ー話題になってましたね。

佐藤正午の岩波の本のつくりとかさ、もっとシンプルに本屋大賞が朝井リョウでしたねみたいなこととかさ。

ーほうほう。

いや、もっとあったと思うんだけど、すっかり忘れちゃった。

ーというか、酔っ払ってるんでしょ。

酔っ払い+低気圧のせい。

(145)

エフェメラ/「一日だけの、短命な」を意味するギリシャ語「ephemera」。転じて、チラシやポスターなど一時的な情報伝達のために作成される紙ものなどを指す。短命だからこそ、時代を映すとされ、収集の対象になっている。