『煮物が好き』というZINEを作った。

中身は、カフェを立ち上げた時の話とか、おばあちゃんの話とか、島での暮らしのこと。

おばあちゃんにそれが見つかって、おばあちゃんが買ってくれて、それ以来、食卓が、毎日山盛り煮物一色になった。確かに、煮物は大好きだ。作ってもらえて本当に嬉しいし、ありがたい。

けれど、そういうことじゃないんだ。……いや、やっぱりすごい嬉しいのだけれど。贅沢でトンでもないこと言ってるのわかってるんだけど。

毎日、大きな鍋いっぱいの煮物が、私一人だけのために用意される。

さすがに、少しずつ飽きてきた。

毎日同じ味付け。具材こそ日によって微妙に変わるけれど、煮物はどこまでいっても煮物だ。全部がひと繋がりの、同じ「おばあちゃんの味」に溶けていく。

クックパッドで、『煮物 消費』と、『煮物 アレンジ』ばかり調べている。

いや、書けば書くほど嫌なやつだな。

けれど、これこそが「愛」なのだ。

だから私も、一生懸命に食べる。

食べるというか飲んでる。白ごはんのように食べる。

結構飽きてきてる。

どうしたらいいか分からないけれど、大好きだったはずの煮物が、最近ほんの少しだけ嫌いになりそうだ。

正直なってる。

次の本のタイトルは、

『煮物が、ちょっと嫌いになったから少なめでいい。』にしよう。というか、肉食べたい。ステーキ肉なら毎日山盛りでいいよ。にもしたいけど、生意気すぎるな。それか鯛の刺身とか。けど、毎日食べることを考えたら、キウイとかにしておこうかなとか思っちゃう。おばあちゃん、ごめんね。そしてありがとう。量は程々でお願いします。