29週1日
高校同窓会の一日。これがこの夏の山場のひとつであった…ひょんなことから学年幹事なるものになってしまい、準備すること数ヶ月。全卒業生が対象となる同窓会で各期が持ち回りで幹事になり、今年は12期である私の代が幹事の年だった。そういうの率先してやれる人でもなければ、なんなら参加するタイプでもなかったから大変だったあ!!!苦笑 仲の良い友人をどうにか副幹事に引きずり込み(笑)責任感と母校への恩返しの気持ちだけでどうにか乗り切ったといえる。
でも、この日記の最後に書いていた恩師「コバヤス」に会えるかもしれない、という期待をモチベーションに頑張ったのは間違いない。
そして参加申し込み締切数日前にそんなコバヤスから「幹事お疲れ様、参加します」と連絡が来た時の喜びと達成感たるや(この時点ではまだ会えてないのに笑)
ということで迎えた当日。色々と想定外のこともあったが、久しぶりの友人、そして先生、そしてコバヤス!みんな何も変わっていなくて、再会が本当に純粋に嬉しかった。
今回主に参加してくださった12期の先生方は、あの頃まさに今の私たちと同じくらいの年齢で(現在60歳前後)今自分がその年齢になった今、大人同士として話ができることがこんなに嬉しいことなのかと。そして会の中の企画として、先生方にあの頃を振り返ってお話ししていただくトークセッションを盛り込んでいたのだが、これが予想以上に盛り上がった。自分も大人になった今、働く人間として「あの頃の先生」について聞きたかったという純粋な動機からスタートした企画だったが、先生ってやっぱりすごい職業だなって思ったし、感動もあった。会終了後「なんか明日から自分も真面目に仕事頑張ろうって思えた」という感想が複数件寄せられて、企画して本当に良かったねとなった。
コバヤスはクラスの担任であると同時に国語の先生であったので、その後日本文学科に進学することにした私の進路に大きく影響を与えた。毎日膨大な課題が出て、その日の学習時間と学習内容を記載した報告表を翌日提出する進学校を超えた軍隊のような学校だったが(笑)そこに毎日コメントという名の日記みたいなものも書く欄があった。そこには先生たちがコメントを返してくれるのだが、ヤスの文章が最高におもしろくて毎日ものすごく楽しみにしていたことを思い出す。そんなヤスが今抱えるこの時代の国語教育の難しさみたいなものも聞くことができてすごく興味深かった(それについてはまた今度書きたい)
私たち12期を3年間担任として卒業させたあと、その後のキャリアの中で3年フルで受け持って卒業させた代はなかったのだそう。だから自分の中でも12期は特別な存在であったと聞かされたのも、今会ったからこそ知れたことだった。
今、県内の高校で校長先生をやっているコバヤス。あと3年は本人曰く“つまらない(笑)” 管理職を経て一旦は定年。そこから5年は延長雇用でまた現場に戻るのかなと話していた。「でもこの10年教育委員会、管理職と現場を離れていて(輝かしいキャリアではあるが)そこからいきなり『小林先生、じゃあICT化なんでiPadで授業を』なんて言われてもできないよなあ、自分はチョークアンドトークでやりますんで!って感じだよなあ」と話していて笑った。私は幹事なんてキャラじゃないって冒頭にも書いたけれど、思わず「その年にまた定年する小林先生を囲む会」やりましょう!って話したら「うれしいなあ、楽しみにしておく」と。これはまた3年後にやらねばならぬ。
興奮冷めやらぬ思いで帰路に着く信越線。台風の影響で雨けぶる車窓を見ながら何を思うかというと、息子たちもこんな面白い先生に出会ってほしいなということだった。先生って本当にすごい職業で、人ひとりの人生にこんなにも大きな影響とたくさんの実りを与えてくれる。かつての生徒が30代になった今でこそ続くその気持ちってすごい。どうか彼等にもそんな恩師と呼べる人が現れる学生生活であってほしいものだ。
「幹事お疲れ様、これで副幹事と東京で打ち上げても」と言って最後にこそっと渡してくれた寸志のポチ袋を今日は載せておく。宝物かもしれない。

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