2025年の夏、50歳になった記念に好きなモノ・コトを詰め込んだ旅を振り返る、9ヵ国23都市の記録と記憶。
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Γεια σας (ヤーサス、Hello!!)
のんびり起きて隣のダイニングに朝ごはんを取りに行く。甘いものが多めだけど、濃いめのギリシャヨーグルトとコーヒーがありがたい♡ 中テラスはすでに日差しが暑いので、部屋で食べる。余裕を持って11時前にチェックアウト。
本日は移動日で空港へ。3カ国目のクロアチアへ飛ぶ。昨日の地下鉄の駅まで歩く。本当にパルテノン神殿しか観なかった。ある意味贅沢なアテネ滞在であった。


やはり10時を過ぎれば通りのカフェも営業を開始している。ギリシャゃの有名なビールブランド「ΦΙΞ ΕΛΛΑΣ(フィックス・ヘラス)」の旗も出ちゃっている。

今日はバンパーがないけど、日除けをしている車に遭遇。車を見ているだけでもそれもまた一興。そして「ながらスマホは罰金€2ね」とあーぼうに罰則を設けられた。

ケラマイコス駅からは地下鉄1本で空港まで行ける。空港までは€1.20の切符では行けないことはリサーチ済み。券売機にAirportのボタンあり。€9×2人分を購入。(ここは子ども料金にしておきたかった。800円も違ったことになる。ちーん)

あーぼうは同じ漫画(ヒグチユウコ著「ボリス絵日記」主に猫の4コマもの)を繰り返しずっと読んでいる。それを見て隣のボックスシートに座っているマダムがAre you Japanese?と話しかけてきた。Yesと答えると、「あの本は日本語よね?」と聞いてきた。え!分かるの??と驚いたら、「日本が大好きなの。私は行ったことはないのだけど、昨年弟が行ったのよ。いつか私も行ってみたくて!」とひとしきり日本の良さを熱弁してくださった。私は何もしていないのに物凄く褒められた。日本人だというだけで褒められたり、親しみを持ってくれることがいつにも増して今回は多く感じる。どこかの見知らぬ日本人の親切でこんなに褒めてもらえるなんて申し訳ない。私ももっと人に優しくしなければ、と思わされる瞬間だ。あの漫画から察するとはかなり上級者なのかしら?マダムは次の駅で降りて行った。とびきりの笑顔を見せてくれたが、前歯がなかった。旦那には「歯のないヤツはヤバいから気をつけて!」と言われていたが、あのマダムはそういうのではない。断じて違う!と思いながらもここは地下鉄、貴重品サコッシュは手で握っていた。本当に怪しい人は日本語で話しかけてくるのが大半だ。そもそも会話の内容からしてあり得ない。疑ってしまうことへの良心の呵責…だけどこれが防犯意識だ。

乗っていた地下鉄は終点だと思っていた空港駅の5つ手前で、停車するとともに車内が一斉に消灯した。アナウンスで何か言っているが、みんなキョロキョロしている。エンジンも停止したので「終点だから降りろ」ということか。みんなそう察して下車。なぜなんだ?故障か何かなのか?
表示によればnext airport 27’とあり。ケラマイコス駅にもこの駅にも時刻表なんてなかったし、張り紙などの注意喚起も全くなかった。どういうことなの?と思いつつ、待つしかなかった。その後、地下鉄は5分おきくらいに来ては消灯し、全乗客は下車する、を5回くらい繰り返してようやく消灯しない車両が来た。みんな明らかに空港に行きたい人たちが乗り込むので間違いないはずと我々も乗車。窓に✈︎のアイコンがついていて荷物置きがある車両で空港行きを確信できた。乗車して色々分かった。「乗換なしで行ける」は確かに路線を変えず「青路線1本で行ける」ことには間違えなかった。が、空港までの直通運行が数十分に1本しかないことまでは考えが及んでいなかった。待っている間ベンチで隣に居合わせた英国人のお姉さんが「これ、空港行きよね?」と私に聞いてきた。「次エアポート行きって表示されてますよ」と少しお喋りしたけど彼女も周りの人々も時間に余裕があるらしく、30分電車がこなくても全く焦ったりしていなかった。そして最終的にはちゃんと空港に到着した。到着しさえすればよし、という空気感。「余裕を持って」行動するとは気持ちの余裕のことだなと思った。

焦りはしないけど、みんな同じ方向をじーっと見つめているのがなんだか可笑しい。

あーぼうが「カスカスの大地、ここは(鳥山明の漫画)サンドランド」って言ってた。この山の向こう側あたりがアテネの中心地。

アテネ交通局のロゴはかっこいい。これは新しい車両ぽい。ホームにも落書きもなし。アテネ五輪(2004年)があったので、その時に空港周りの手入れをしたに違いない、という現代的なホームだった。
(アテネというかギリシャはEUなのにデフォルト(財政破綻)したという衝撃が記憶にすごい残っていて、いつだったかなと調べてみたら2015年のことだった。今ではEUの優等生組らしい)


さらに珍事件が勃発。空港で荷物を預けるべくチェックインしたら、バゲージ・タグを巻いて荷物を突き返された。ナイントゥービー、と言われ⁇となる。デカすぎるからあちらに持ち込め、という。そう言えば、私の前にチェックインしていた人たちも大きなスーツケースを同じように突き返されていたから、そういうことかと分かった。とりあえず再度荷物を担ぐ。
はて?ナイントゥービー?
想定外すぎることが起きてしまい、頭の中はナイントゥービーでいっぱい。カウンターを離れる時にパスポートと予備クレカを入れたケースを落としてしまったことに気付かなかった。。数メートル離れたところで「パスポートがない!ない!なーい!」と慌てて振り返るとカウンターの下に落ちていた。焦った。数メートルを全力疾走。冷や汗。心臓が止まりかけた。
そしてナイントゥービー。どこなんだー??
目が合った優しそうなグランドスタッフにバゲージ・タグを見せながら聞いてみた。ナイントゥービーと言いながらあっちだよ!と指さす。私にはよく分からないのですが…?という言葉と空気を出したが誘導まではしてくれなかった。指さされた方に進んでも何もない。カウンターもなくなってしまった。
ナイントゥービーとは9 to Bなのか?
Bゲートに進むのか?Bは出国ゲートなので保安検査に進んでしまい出国しちゃうじゃん…
そこであーぼうが「(バックパックにはハサミが入ってて)刃物は持ち込めないからここじゃない」とかなり冷静。わからーん!と、右往左往し途方に暮れたところで呆然としていたら目の前で大きな荷物をどかっと渡しているコーナーを発見!
92b ‼︎
ナイン トゥー ビー‼︎
ナインティートゥー ビー だったのか‼︎
私たちは向こう側から来たのでこの天井から下がっている案内が見えていなかった。こんな壁際にあったら死角ぢゃない⁇てか、案内表示も小さ過ぎやしないか⁈
大型荷物専用のコーナーがあるのね‼︎
ああ、よかったー!!と荷物を置いただけで係員も何もチェックせず終了。
ふーん。大型というほど私たちのバックパックは大きくないと思った。大型って自転車とかサーフボードのようなものかて思っていたけど、航空会社が定める、追加料金なしで預け入れ可能なサイズと重さだけど、このサイズはここでは大型扱い。
10年前の初母娘旅の時、アムステルダムの空港であーぼうのベビーカー(細く折りたためる簡易的なもの)を預けたらスーツケースは出てきたのに、いつまでもベビーカーは出てこなかった。ターンテーブルが停止し、ベビーカーはロストバゲージなのかも、問い合わせしようとしたら「extra large baggage」というターンテーブルがあるのに気がついた。あーぼうのベビーカーはそこにそっと置かれていた。そういう扱いがあるんだ‼︎と知って感心したのだった。それ以降お世話になったことはなかったけど、今回はその預け入れる時バージョンだったのか!
Lサイズとかextra largeとかの基準はそれぞれにあり、何でも渡せば預かってくれたり渡してくれるとは限らないんだ、と大いに学んだ。学びしかない、アテネ。

私には外国語って、シュチュエーション会話であって脳内で字幕が付いてくるような状態。だから相手の口調や表情によりその字幕が昨日今日のギリシャ人の話す英語がなんつーか、「はあ?だからー!」みたいな感じ字幕だった。宿のマダムが怖いだけかと思ったがみんなそんなんだった。濃い顔で口調が強い。空港のチェックインですら語尾が強くてビビる。嫌なヤツや怖い人っていうよりは、基本的な「当たり」が強めだった。あーぼうは「普通じゃない?」と全く気にならなかったらしいけど。そして、巻き舌…わかりにくい。それはもうεπδφηξλζψβμの文字通りの巻き舌。お互いに第二外国語同士の英会話はなんとかこなせてきたが、アテネでの色々は「……はい?何て仰いましたか?」「はあ?だーかーら!…よ!」という脳内字幕ばかりだった。滞在34時間程度で数人としか話していないから、これについてはもっと滞在してみないことには。いつかの2回目でこの印象はまた変わるはず。
フライトが夕方なので空港なら確実にバックパックを預けられるし、身軽に空港の近くの海の街にでも行ってこようか?なんて話していたけど、珍事が重なり結局午後は丸々アテネ空港で過ごした。今日はもうこれ以上アタフタしたくない。空港はとにかく余裕が大切。
とにかくお腹が空いたのでランチ。フードコートで何かギリシャ飯を、と思ったけど次々焼き上がるピザにした。はーん、空港価格…€8(1424円)、一切れで‼︎涙
隣に座っていた家族はトランプをしていた。子どもたちは高校生くらいの男女兄弟らしかった。その雰囲気がとても暖かくて癒された。



空港にはちょっとした美術館もあったりしたようだけど、売店をウロウロして過ごす。
かわいいものがたくさんあって楽しい。値段も格安€1.50(約268円)なギリシャコーヒーを飲んでみた。トルコと同じで煮出しコーヒー。カップの底がドロドロに粉まみれ。頭スッキリ。

ギリシャなのにエヴェレスト。

A3780 Zagrebザグレブ行きは17:25発だったが、しれっと20分の遅延。まだ早すぎて搭乗口が分からず何度もチェックする羽目になってしまった。私たち非欧州人も出入国審査はなく、3カ国くらい跨ぐのにまるで国内線。所要2時間の空の旅。

ギリシャのフラッグキャリアであるAEGEAN AIRLINES(エーゲ航空、ANAと同じスターアライアンス) ロゴや広告のデザインは◎。


ちゃんと子ども扱いされておもちゃをもらった。スクイーズみたいで喜ぶあーぼう。実は水球で海やプールで遊べる、と説明が気あり。ボールを持ったら投げるのが子ども、転がしたくなるのが子ども。そんなもん機内で遊べるかー!ぶん投げて無くす前にとカバンにしまうよう言うのが母。


にこやかに配膳された機内食はパスタサラダ。チャイルドミールはトマトとツナのパスタ。おやつも大人と子どもでちがった。子どもはオレオ的なものだった。

北上するに従い潤う大地。カサカサの大地からクロアチアの緑々しい大地が見えて来て、久々の潤いに喜ぶ我ら。みずみずしい大地。

見慣れたアルファベッドだけどこれまた全く読めないクロアチア語♡
クロアチアの首都ザグレブに到着。19時になるところだけどもちろん明るい。ギリシャとクロアチアとの間には1時間の時差。日本時間から−7時間。日本は今ランチタイム。
首都の空港と言ってもクロアチアは日本の5分1サイズとのことで空港も小さくてシンプル。郊外にあるので配車タクシーで宿に向かうつもりだった。欧州ではUberかBolt(北欧エストニアの会社)らしい。到着口にBoltの広告があったのでBoltにしてみた。配車系は設定に電話番号が必要で、日本にいるうちにアプリを入れて設定しておいたが、利用圏外にいるとクレカだけ設定できず使えるか分からなかったけど空港で入力できた。(旅中の私のeSIMには電話番号がついていない)広告に割引クーポンがあったのでやってみたら€4.40の割引適応に♡が、他に何やら€3.80のチャージがかかっていた。空港手数料とやらだった。配車タクシーのいいところ、それはあらかじめ行先の正確な場所が伝えられることと、詳細な履歴が残ること。約17kmを中心地に向かって所要31分、ほぼ真っ直ぐに走るルート。空港からの道のりはイメージや記憶にあるヨーロッパの郊外から旧市街への車窓。空港から田園風景に新しく整備された幹線道路を進むと新市街の新しめなアパートが並び始め、音と座席への振動が変わり始め石畳を走りだしたら旧市街エリア。


Opelのマニュアル車。運転のシャツがかわいい。
ザグレブでの滞在は3日間。場所はザグレブの中心地ではあるが少し住宅地に入ったエリア。イメージどおりの素敵なアパートを借りられた。部屋はキッチンエリアとリビング&ベッドルームの大きく2つに別れていて、それぞれテラスに出られる。バスルームも適度に広くて、部屋のサイズ感は2人暮らしには快適。いかにも欧州風の古めのアパートにお馴染みのIKEA家具(民泊あるある)
一通りアパートの各所をウキウキチェックして、食料を買いに近所のスーパーへ。



アパートの入口にはゴミ出しコーナー。もちろん分別して出す。大家さんからは特に出しに行くように指示はなし。

アパートから商店があつまる広場まで500mほど坂道を下る。バスも通っているが1停留所分。そこまで傾斜はきつくない。

宿の最寄りのスーパーはKONZUM(コンズム)という大手系。重厚な建物に入っているからなんだか高級ぽくもかんじてしまうが、古い×角地なので店内は狭くてギュッと詰まっている。今日はパスタでも、と思ったけど即席のパスタソースがなかった。日本って即席、レトルト食品が本当に充実しているんだなと思った。

トマトソースかな?と思えば、棚いっぱいの様々なパプリカのペースト!これはどんな味なんだろう?でどんな料理を作るのかな?
memo AJVAR アイヴァル
バルカン半島(セルビアやクロアチア、北マケドニアなど)の伝統的なローストパプリカやナスのペースト。原料は主に赤パプリカをベースに、ナスやニンニク、植物油などを煮込んで作られている。食べ方はパンやトーストに塗ったり、肉料理の付け合わせや、パスタ・グリル料理のソースとして幅広い。
きっとこれは「おふくろの味」系。かつては各家庭で作られていて、近代化都市化とともに市販されていくようになったのかな。瓶詰めには「Ljuti / Hot」(辛口・ピリ辛)や「Blagi / Mild」(甘口・マイルド)と辛さが選べるようだから、好みは料理により&人によりなのだろう。

わ、お馴染みの日清関係。「今日これにしちゃう?」と言っておきながらどれも美味しそうではないのでやめておく。OYAKATAという商品名はAjinomoto。このあたりの商品はだいぶ細分化がきちんとされてきている印象。かつては「アジアのイメージ、みんな詰め込んでみた」的だったような。

そこで見つけたのが即席スープのコーナー。小さなパスタ入りスープのもの。あーぼうは大好きなミネストローネを押されたが、ここはご当地の味を選ぼうよ、と揉める。結果、見た目で選んだFRANCUDKAフランス風にした。

あーぼうがハムとチーズを買おうと言う。100g€1.10(1約97円)

レジ周りは最新鋭。操作が分からないとすぐにサポート係が来てくれる。
クロアチアの独自通貨はクーナだったが、クロアチアは2023年からユーロ導入してしまった。消費税は5%のものと25%のものがあるようだ。メールでクレカ利用速報を確認すると、今日は€1=約179円らしい。
夜8時を回りようやく日没。この広場はBritanski Trg(ブリタンスキトルグ)と言い、British Square英国広場ってことらしい。広場にはトラムの停留所とキオスク、KONZUMのほかカフェ、パン屋ももちろんある。バーやカフェのテラスで飲みながらお喋りしてたち、チェスを興じるおじいちゃんたちもいる。ああ、ここも好きだな、と思った。


キオスクの店番がアイスクリーム食べながらお客さんとお喋りしていた。この雰囲気がたまらん。



トルコ・ギリシャからはかなり北上して来たので、半袖でも過ごせるけど夜は涼しい。夏が終わり始めているような涼しさ。この涼しさを感じる度に「今日も35度越えだ」という横浜からのLINEにギョっとしてしまう。
ブリタンスキ・トルグを通り抜けるだけで素敵な場面が多すぎてうっとりしすぎてしまった。サンドイッチとスープの即席サクッと晩ごはん。フランス風味のスープはなんだか知ってる味がした。
母「…サッポロ1番塩ラーメンの味がする」
あ「…確かに。爆」
もう22時を過ぎているけど、時差ボケのまま21時の腹具合い。今日は長い1日だった。明日は寝坊しよう。


memo: 空港の名前
この旅のルートを練っている時、いくつかの空港にサブタイトルみたいな名前がついていて、気になって調べてしまった。その国での知名度や功績が計り知れる。私でも知っている著名人から初耳な方まで色々。(現地の人々にどれだけ浸透しているかは謎)
色々あったアテネのEleftherios Venizelosエレフテリオス・ヴェニゼロス国際空港。ヴェニゼロスは「近代ギリシャの父」政治家。
ギリシャの北にあった旧ユーゴスラビアから独立した国々では、クロアチアのザグレブ 国際空港は「建国の父」初大統領のフラニョ・トゥジマンの名がつき、スロベニアのリュブリャナ国際空港も独立の立役者に敬意を表し政治家ヨジェ・プチニクと名前がついている。アルバニアのティラナ国際空港がマザー・テレサ空港とも呼ばれていると知り、マザー・テレサのことは知っていたけど、ルーツがバルカン半島だったとは!と驚いた。セルビアのベオグラードは天才発明家・科学者ニコラ・テスラ国際空港だった。テスラってあれか!と。
中欧諸国は特に文化人への敬意を感じる。ポーランド・ワルシャワの ショパン国際空港(WAW)、ハンガリー・ブダペストフランツ・リスト国際空港 (BUD) と音楽家なのはさすが。チェコのプラハの空港は近年なくなった初代大統領パーツラフ・ハベル国際空港に改名されたらしい。政治家は後年評価されたり名誉回復されたり、たぶんその逆もあるだろうからこの先また改名するかもしれない。政治家の名前ってものすごくパワープレイに感じるけど、これも歴史の流れからだったりだ。日本ではなかなかそうならないのもよく分かる。
空港名なんて地名じゃないと分かりづらくて困る。(だから地名と併記されている)たまに地名から3文字コードが結びつかないのはサブタイトルを使うからかと納得した。イスタンブールからのフライトで到着したイズミールではアンドナン・メンデレス国際空港という地元の政治家の名前で3文字コードはİZMかと思いきやADBだった。





