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    島縞

    島縞
    シマシマ

    今日はめんどくさいことがしたかった日

    「めんどくさい」が口ぐせの娘が、今日はちょっと違った。
    「ちょっとめんどくさいことがしたんだけど!」って、どういうことだろう。

     

    めんどうなことをしたい娘は雑巾を探し出し、まあまあ水を含んだそれで床を拭き始めた。
    「お母さんも一緒にしよう」と言われ、やりたいことをさておき、一緒に拭いた。水拭きの後の、あの床のサラサラ感。とても気持ちよかった。この感覚、ものすごく覚えているんだけれど、めんどうなこともあって、しょっちゅうは拭かない。今日は、娘のめんどくさいことしたいがありがたかった。拭き掃除が終わった後も、めんどくさいことを探して回った娘。窓拭きを内側からしてくれたので、外側からもお願いしたら「虫がいたらこわいから」とあっけなく却下されてしまった。

    そうして、興味はイラストへと移っていった。毎日のようにちょこちょこと描いている。ただ、夏休みの間のイラスト販売は休業中だった。それが、昨日突然再開した。

    娘は、イラストレーターのぬここさんや、スマホゲームのピグパの影響をかなり受けている。そんな娘の描くイラストが、私は好きだ。

    出来上がったイラストを得意げに持ってきて見せてくれる。「これどう?こういうところがポイントで、これはこうしてみた」みたいなプレゼンが入り、「じゃあ、100円です」となる。甘い母はべた褒めの末、財布の口を開ける。

    10歳の誕生日には、絵を描きたいからとタブレットを所望されている。何年分の予算になるだろう。本来ならば、これが最後の誕生日プレゼントとなるところだ。でも、やっぱり甘い母は、これも投資だとその希望を嬉々として受け入れる。…博打にならねばいいけれど、と思いながら。娘が使おうが使うまいが、私が使うからいいんだという割り切りがあることも大きい。実は、私もイラストを描くのが好きだ。だから、デジタルでイラスト描いてみたいと虎視眈々と狙っていたりする。そう、母は甘いだけではない。策略家でもあるのだ。自分のためにはおいそれと買えなくても、娘のためという大義名分があれば財布の紐はいくらでも緩められる(もちろん、もろもろの予算の範囲内で)。

    先日のAmazonセールのとき、どうせ半年後に買うなら今買ってしまおうか。そんなふうにも考えたのだけれども、そうしてしまうとなし崩しにあれ買ってこれ買ってになりそうなので、そこは(私自身が)節度を守って、誕生日に合わせて購入することにした。というのも、小学1年生の頃だったか。誕生日プレゼントの前借りをせがまれ、承諾したが運の尽き。誕生日のその日、プレゼントがないのは悲しいと泣いてごねられてしまったことがあった。それ以来、わが家には前借り禁止令が施行された。

     

    タブレットは届かないけれど、靴は届いた。つい半年ほど前に新しいものを、サイズにも少し余裕のあるものを購入したはずだった。なのに、もうつま先があたっていたいらしい。おうちにある、目盛のついたカッティングボードに足を乗せて、恐らく21.5cmだろうと、22cmのスニーカーと23cmのブーツを購入。子どもの足が、こんなにも早く大きくなるなんて。洋服のサイズ以上にどんどんサイズアウトする足のサイズに、脅威すら覚える。私の足はちいさい。だから油断していた。油断も何も、靴は服と違ってブカブカを履かせるわけにもいかないから仕方のないことなのだろうけれど。ちなみに、私の足のサイズは22.5cm。もうそろそろ娘に並ばれる。この感じでいくと、背の高さでも並ばれる日は、そう遠くないのかもしれない。娘と同じ身長か。なんか変な感じ。

    背が小さかった母を、私は小学何年生のときに追い越したんだったか。そのとき、どんな気分だったのか。明日、買い物にやってくる母に聞いてみよう。

     

    そうそう、私にもノートパソコンの画面カバーが届いた。ブルーライトカットとか、画面の傷や汚れ防止とか、カメラの目隠しとか、そういうのを気にして。
    昼間に届いていたけれど、なんやかんやして後回し。これを書いたらいよいよ装着。

    書き手

    ひらのあすみ

    ひらのあすみ

    長崎県五島市/43歳

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