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    島縞

    島縞
    シマシマ

    実家の猫と混ぜごはん、カーテンレール

    猫と暮らすと、人間は有袋類となる。
    猫が寒がりならなおさら。
    おずおずと膝に手を乗せ、足場を確認してから全体重をかけ、くるんと回転したら、その体を空間にピタンとフィットさせる。毎度のことながらお見事。
    たまに、ズルっと後ろ足を落とすけれど、すました顔でもう一度くるんとする。しびれとともに得られるフワモコのあったかさ。

    そして、実家で暮らすと、あまり自分では作らないものが食べられる。
    今晩は混ぜごはん。ふたりとも大好きなのに私はあまり作らなかった。私が作っていたのは炊き込みごはん。切った具と調味料すべてを入れて炊くだけ、世の親に称賛されるべきレシピ。そんなレシピすら、年に1回作るかどうか、なんてこった。

    母は、先日いただいた筍と他にもたくさんの具を別に炊き上げて、炊けたごはんと混ぜ合わせてくれた。手間がかかっている。筍だって、もらってすぐ灰汁抜きしてくれていた。たまらなく贅沢だと思ってる、ありがとう。
    私はおかわり3杯するくらい、娘はおかずを残して混ぜごはんに全力を傾けるくらい、美味しかった。

    実家に引っ越し、ここはどうにかしたいの場所がいくつかある。
    今日はそのうちのひとつ、カーテンレールをどうにかしようとホームセンターへ。実家のは1列しかかけられないタイプで、南〜西を向いている娘の部屋はほぼ1日陽があたって、これからの季節暑くてたまらないし、紫外線も人目(目の前は畑なのだけれど)も気になる年頃で、早々にレースカーテンをかけられるようにしたかった。

    そのお店には、Theプラスチックな濃い茶と、部屋の壁とよく似た色の木目調があって、娘は迷いなく後者を選択した。値段を見た出資者は、前者を選びたいところだが、これから娘の肌やプライバシーを守ってくれるのに、1,000円をケチってどうする。クゥ⋯。

    電池式ドライバーとカーテンレールを娘の部屋に持ち込んで用意万端。も、娘の待ったが入り10分後より作業開始となった。
    いや、正確には15分後で、自身の部屋の棚を整理していたら、区切りのいいところまでせずにはいられなくった。

    もともとあったののネジを回してとっていく。カーテンと言ったら、おうちの大切な一部なものだから大層仰々しくついているのだろうと思っていたら、ほんのネジ5本で止められただけ。私でも簡単に取り外せて、そして取り付けられた。1番悩んだのは、取り付ける場所をどうするかってことくらい。
    窓枠か、それとも窓枠の上の壁か。

    窓枠だと、カーテンがしょっちゅう窓にあたり、結露を吸ってよろしくない気がして、早々に窓枠の上の壁に取り付けることにした。母に押さえてもらい、真ん中から端にネジをしめていく。あっという間に完成して、カーテンをかけてみると、おしゃれ度が一段上がって見えた。

    ひとつ試してから、小窓と私の部屋のは購入するつもりでいたから、次の買い物で揃えられる。
    でも⋯ちょっと待てよとなる。東〜北を向く私の部屋はガンガンに日差しが入るわけではない。これからさらに朝日が昇るまで差し込む面積は増えるけれどその時間は間違いなく私が起きるより次第に早まってくる。つまり、差し込む間ずっとカーテンはしまっていることになる。しかも、窓の外に広がるのは娘の部屋同様畑なのだけれど、防風用の木があって、窓の下はモザイクガラス、上半分は目隠しシートで、よく来る隣の畑の人と目があったことはない。もしかして、私の部屋には肌やプライバシーを守るためのレースカーテンはいらないんじゃない。

    明日は、私の部屋のカーテンレールを外し、窓枠についていたのをその上の壁につけかえてみよう。カーテンが窓を毎日なでるのをなんだかなあと感じていたのが解消し、もしかしてひとつ分の費用がうくと思えば、みっつのうちふたつが解決したってことでいいんじゃないか。万歳。

     

    書き手

    ひらのあすみ

    ひらのあすみ

    長崎県五島市/44歳

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