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    島縞

    島縞
    シマシマ

    『いたい』を写真に撮る10歳

    サブスク費をケチって、きっと仕事が楽になるとわかってて避けていたClaude。
    聞けば、あちらもこちらも使っていて、ぐぬぬとなる。このまま半年、いや数ヶ月でも使わなければ、あの時の私は何をグズグズしていたのかって思いそうだった。

    だから、区切りよく5月1日からとはならず、もう、今、すぐ!だ、といてもたってもいられなかった。言い訳していたあの日々は何だったんだろう。

    2か月も前から使っているひとのそれは、もう何人もの部下を育て上げているというのに。いやいや、まだ1日目。少しずつ、丁寧に、育てていこう。

    こっちも育てつつ、もっともっと手をかけて育てねばならぬ子が、「今日はパソコンばっかりで、全然構ってくれてないんじゃない?」と至極真っ当なことをサラッと言う。

    数日前にはChatGPTのProもひと月無料期間に登録、昨日にはkindleunlimitedの2ヶ月お試しも始めた。
    待てよ、huluのひと月お試しもやってるじゃない。相変わらず、図書館では読みたい本を発掘してくるのに、買った本も届く始末。これは、24時間じゃ足りないやつじゃないのか。
    あれこれとついつい欲張り、パンパンになって木っ端微塵になってしまう。でも、やりたい時やらなきゃ、いつやるってんだい。これは、今やるときなんだろうさ。
    きっと時間を作るから、どうか娘よ、こんな母に愛想を尽かさないでほしい。

    今晩はひと月に1度の、先月から始めた、夜のお出かけ。

    娘はお留守番。まだ明るさが残る外まで、お見送りに出てくれた。ら、段差につまずきサンダルから出た小指がわの側面を擦って血が滲む。
    「あああああ、血、血が。痛いいい」と訴える娘に、「ああ、痛い!痛いよね!(どうしてこのタイミング)」とふたりであわあわしたまま、バイバイする。坂を下り、見えなくなるまで今日も手を振ってくれた。

    目的地についてスマホを見れば、傷口に絆創膏の、『いたい』の手書き文字入り写真が届いていた。
    あの後、ミケがいたのでケンケンして近寄って少しなでたら家に入り、ばあちゃんに怪我したと伝えて貼ってもらったらしい。
    以前であれば、血が滲むのを確認した途端、痛いと涙を流し、お風呂には入らないと訴えていた。それが、怪我した自分を傍からみて、写真を撮り、『いたい』を書く余裕まであるなんて!これが10歳なんだな。

    帰ってきたら、「さみしかった〜、ギューして」と寄ってきたけれど、「今日は自分の部屋で寝てね」ってサッパリしてる。10歳だねえ。

     

    書き手

    ひらのあすみ

    ひらのあすみ

    長崎県五島市/44歳

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