引力の日。
水を落とした画用紙に色が広がるみたいに、バネのおさえが外れた瞬間みたいに。 我慢していたことすら気づかないでいるくせに、...

島縞
シマシマ
2026年5月10日
街に出たらちょこちょこと買い物をする。母と一緒だと、あちこちのお店に寄って、だいたい1週間分の食料品や日用品、足りなくなったものをまとめて買う。3〜4時間かかるし、運動不足も重なり、帰りの車の中はみんなゲンナリ。
そして昨日、夏服をすべて引っ張り出してみれば、娘のがほぼサイズアウトしていたのには別の意味でゲンナリ。大きく成長してくれたのは嬉しい。けれど、またか⋯しまむらには160の好みの服はなく、レディースのMサイズから選ぶ。デザインも色々あって、娘は大喜びなんだけれど、母の財布はやせ細り、ヒィィィィと引きつった嬉しい悲鳴。
疲れても、誰かが行くと言えば散歩にも出かけられる。
人が多いって悪いことばかりでもない。
遠くの山もスッキリ見えて、空も真っ青で、暑くもあって、The 初夏!だった。
日曜だし、買い物で疲れたし、今日のドリルはお休みかな。と思っていたら、夜になって「そうだ、まだやってなかった。隣でみててくれる?」と。
ジャーナリングも再開したかったし、日記も早めの時間に書けたらいいなって思ってたけれど、娘のやる気に水を指したくもない。机に座る娘の横で、バランスボールに座り監督する。
めんどくさいを連発しつつも、ノルマにしている2ページをこなしていく。マスがあるところは定規いらないけど、無地のところは定規を使って線を引かないといけないという、なぞのこだわりを見せながら、ステップ1と3はいらないと思う!って文句を言って解答欄に『イヤ』って書いて消してする。
それ、書いたり消したりするほうが面倒でないか?って見てる方は思うけれど、やってる方はただやるのが面倒なんだろうな。大人になってからだって、仕事や手続きで回り道することあるよな、って思ったら面白くてニヤニヤしてしまった。
でも、長い⋯夜だし、ただ見ているだけだとどうしても目がトロンとしてくる。
漢字の書き取りに入った時点で、私の限界のほうが近づいていた。それに気づいた娘が、私に気を遣い始める。いかん、眠いけど、娘のやる気を阻害しちゃ、いかん。
『曜』が18画で、ヒステリックに叫ぶ娘の横で、「ヨーヨーってあるけど、この字は陽キャなん?」と言えば、娘も負けじと右上の『ヨ』を『ヨー』にして書いてるじゃないか。そういうところ、好きなんだよなあ。母のくだらないギャグに答えてくれる優しさ、プライスレス。
『話』は、舌がないと喋れないもんね、とか、『肉』の字面を見て「これはばあちゃんと猫、こっちはお母さんで、これは私」と膨らんだ『肉』や細長い『肉』を書く。『聞』はモンミミ、モンプチみたいだね、なんでやん、って言いながら少しずつ仕上がっていく。
2ページ目は『黄』と『色』の2文字だけ。「もう無理!今日はしない」と言う娘に、「ちょっと待って!『曜』は18画あったけど、『黄』『色』は2文字で17画だよ。『曜』の1文字を書いている間に『黄』『色』は2文字書けちゃうんだよ!これってオトクじゃない?」とトンチンカンなことを言ってみる。
「は?意味わかんない」と言いながら、私の魔術に操られるように、結局2ページ目もやりきった。
娘も(疲れはっかぶ)やりきった、だろうが、私のほうが達成感半端ないと思う(ドヤッ)。
家の前の麦畑は刈り取られ、ミケの隠れ寝床は野菜たちのフカフカ布団に早変わり。
